青ヶ島屋さんで久しぶりの離島気分を満喫
観光地化されていないディープな離島巡りが趣味だった私ですが、小さい子供を連れて行くとなるとなかなかハードルが高く、またコロナも手伝ってここ数年まともに離島に旅行に行けておらず、もはや趣味とは言いにくい状況にあるわけですが、今でもいつも心の中には離島が輝いております。
私がいつか行ってみたい島の一つに「青ヶ島」があります。
青ヶ島の特徴
東京から約360㎞、八丈島から約70㎞ほど離れた場所で、伊豆諸島の有人島としては最南端に位置する青ヶ島。住所表示は島全域が「東京都青ヶ島村」となっており、無番地の島です。日本一人口が少ない村でもあります。小さな島ですが、アメリカの環境保護NGOが発表した「死ぬまでに見るべき絶景13」に選ばれており、二重カルデラというユニークな地形や、満天の星空が楽しめます。オオタニワタリという島の植物を使って自然麹で仕込む焼酎「青酎」など、この島ならではの特産品が人気です。
前々からその存在は知っていたのですが、カベルナリア吉田さんの著書「絶海の孤島」でその実態を知り、ますます興味を持ち、同島名産の焼酎「青酎」を定期的にお取り寄せしてみたり、最近では青ヶ島で頑張っておられる佐々木加絵さんが発信されている「青ヶ島ちゃんねる」でさらにその魅力に憑りつかれております(青ヶ島ちゃんねる、青ヶ島の日常に入り込める感が素敵です)。
とは言え、渡航のためには欠航率の高い航路、競争率の高いヘリという2つの交通手段しかなく、安全のためには1週間少々は余裕を見た旅程が必要な島ということで、サラリーマンかつ未就学児を2名ほど抱えているお父さんにとってはそう簡単には行けない島でして、少なくともあと10年くらいは行く機会に恵まれなさそうな状況です。
ただ、そんな私のような青ヶ島になかなか行けない離島好きにもってこいなお店が東京は新宿に存在していまして、その名も「青ヶ島屋」さん。青ヶ島ご出身の店主の方が青ヶ島をはじめとした伊豆諸島の食材を扱う居酒屋さんです。
さて、話は変わりますが、先日、私の数少ない高校時代からの友達、イワイくんが広島からはるばる東京に来ており、そんな中私に声をかけてくれたので、都内で一緒に飲みに行くことに。彼の東京での拠点「府中」と私の住まい「流山」の真ん中?を取って新宿で飲むかーという話になり、店どこにしよっかなーと思案していたのですが、ふと「新宿には青ヶ島屋さんがあるじゃないかー!」と思い立ち、イワイくんに相談。私の離島好きを理解してくれており、かつ珍しい物好きのイワイくんにも快諾をいただき、その場で私が電話予約。無事予約が取れまして、念願の青ヶ島屋さんに向かうことに相成りました。
18時半から予約を取ってたので、会社を18時前に出発。新宿とか久しぶり。てことで、まずお店のある西新宿方面の出口に出るまでにめっちゃ迷いました。これでも東京で10年ばかし勤めてるんですが、ね・・・。とは言え、首都圏在住者の意地で18時半ぎりぎりにお店に滑り込み。
お店の外観はこちら。二重カルデラの特徴的な島影ととともに、「ここは東京都青ヶ島村無番地」「日本の秘境」。いいですねー。
ちなみに、Twitterにて実況をリクエストいただいたので、ちょこちょこ投稿しながら過ごしました(笑)。離島クラスタに大人気の青ヶ島。興味ある方も結構いらっしゃるようで。
到着。 pic.twitter.com/W4jOIB7y0p
— dicekcom (@dicekcom) March 10, 2023
お店は2階です。めっちゃ狭くて急な階段を上ります(笑)。
少し不安になる段ボールに囲まれた廊下を向かうとお店が見えてきます。
広島在住のイワイさんは10分遅れで到着するとのことだったので、とりあえず注文することに。本日のおススメメニューはこちら。できるだけ食い尽くしてやるんじゃー。
通された席はこちらのカウンター。囲まれ感あっていいです。島のお酒がいっぱい。よく見ると以前南大東島に行ったときに購入したコルコル(ラム酒)もあったり。青ヶ島に限らず、離島のお酒を割と幅広に押さえていらっしゃるようです。ちなみにこの日のお店は満員とのこと。コロナの影響もだいぶ薄れてきたんですかね。いいですね。
横を見ても青酎と伊豆諸島の焼酎たちがずらり。あとで飲むんじゃー。
店内には島の地図なんかも掲示されてます。高まります。
イワイくんが到着し、まずはビールで乾杯。沖縄好きなイワイくんの趣向に合わせて、最初のアテは島らっきょ(新島大沼ファームより)。ちなみにイワイくんには、あらかじめ青ヶ島の観光情報やら上述の青ヶ島ちゃんねるとかを紹介し、予習してきてねとお願いしていたのですが、きちんと見てきてくれました。素敵。感激。
続いてフライドポテト神津島丸金商店赤イカの塩辛のせ。私、以下のエントリでも書いてる通り、この塩辛がうまいのは知ってるんです。フライドポテトに載せたら絶対うまいってことは確実にイメージできた状態で食ったんですが、その通りめっちゃうまいんです。
で、この辺で満を持して「青酎」投入。最近めっきりお酒に弱くなっていることもあり、まずは池の沢の前割(前もって水:青酎を1:1で割ったもの。鹿児島の芋焼酎とかでよく見ますね。)をいただきました。まろやかです。すっごく久しぶりに青酎呑みましたが、やっぱりおいしいです。
めっちゃ種類あります。杜氏の紹介文に「父の同級生」とか「店主のいとこのおじ」とか追記されてるのがイイです。要はみんな知り合いってことだと思います。
青酎を飲みながら「亀の手塩茹で」。二人とも亀の手は初めて食べましたが(われらの故郷の瀬戸内海地域でも食べる地域はあるようですが)、そして見た目はこの通り若干アレですが、味については二人とも大絶賛。エビとかカニっぽい味です。
刺身盛り合わせ。1人前でこの量。そしてお魚たちがねっとりもっちりしてめっちゃおいしい。しゅごい。
エンジンかかり始めたので三年古酒ロック。同じお酒とは思えないほど、池の沢とは味が全く異なります。これもおいしい。
青酎ロックとともに沖しじみと芹の酒蒸し。沖しじみ、見た目はシジミですがハマグリくらいの大きさ。めっちゃ大きい。
八丈島漁協女性部ムロメンチカツ。「漁協女性部が絡んでいるムロメンチとか絶対おいしいに決まってる」、と宣うイワイくんチョイス。前評判を裏切らないおいしさ。
ここで3杯目。再度池の沢前割に。
島唐辛子入りなめろう。島唐辛子のピリ辛さが絶妙。
屋久島春とびのたたき。ハマトビウオという春を告げるおめでたい魚だそうです。
青ヶ島名物、ひんぎゃの塩がテーブルに置かれてます。ちょっと塩気が欲しい時にぱらりと。
サメジャーキー!
帰りの時間が迫ってきたので、最後はひんぎゃの塩むすびで〆!ミネラルを欲している身体に染みわたる家庭的なおいしさ。
青ヶ島のフルコース。最高でした。
行きたい人、ぜひ一緒に行きましょう~。
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