石見西部の名物・名所を巡る
年度末の忙しさもようやく一段落し始めたので今更ながら正月の出来事を更新。今年の正月も私の実家の津和野へ。昨年は3ヶ月で島根の厳しい冬に放り込まれ、両親の懸命の努力によりただただ家の中で温められていた息子も、今年は1歳を超えたので、今回は一家で近くの石見西部(津和野~益田~浜田)の見所を少し回ってみました。
田吾作
こちら、全国的にも知ってる人は知っている系の有名店らしく、かつて居酒屋探訪家の太田和彦さんが「日本一の居酒屋」と評した店とのこと。そんな名店が益田駅から徒歩10分くらいの里山の中の住宅地の中に突如現れます。
私はその存在を正直知らなかったのですが、以前、弊社の松江支社の先輩が何かの機会で「益田の田吾作に一度行ってみたい」と呟いており、東西に長い島根県で松江の人間が行きたいと思っているくらいなら相当美味しい店に違いない!と思い、今回の帰省のタイミングで行ってみることに。なお、こちらのお店は居酒屋ですが、ランチもやってます。子供づれだし、車移動だしということで、まずはランチでお伺いすることに。
とはいえ、1歳の子供を連れて行っても大丈夫かどうか心配だったので、事前に電話してみましたが、「お子さんもたくさん来られるので全く問題ないですよ」と優しくご対応いただきました。ランチ時間帯ですが予約もできるようだったので予約もお願い。
お店の暖簾をくぐると年季の入った下駄箱がお出迎え。こちらで履物を脱ぎます。なお、このフロアは玄関と下駄箱のみ。
階段を下がると古民家風で広い間取りが広がります。ジブリっぽい味のある厨房(写真撮り忘れた)と囲炉裏のあるカウンター。
通されたテーブルはこちら。個室になっており、ベビーベッドまで完備。おかげさまで周りを気にせずゆっくりとご飯が食べられます。「小さいお子さんがいらしゃるということでしたので」と女将さん。早速ホスピタリティが溢れております。
注文は迷いましたが、海鮮丼をオーダー。なお、ブリ・ハマチアレルギーの妻にもご配慮いただき、一つはブリ抜きの海鮮丼にしていただきました。ありがたい。見た目は素朴ですが、とにかく素材が新鮮。ぷりぷりとした弾力としっかりとした味。
定食ということで小鉢もたくさんついてます。竹に入っているお豆腐が絶品。あと、ご飯とすまし汁はおかわりOKとのこと。
息子の分のご飯とお汁をサービスでいただきました。またも溢れ出すホスピタリティ。素敵過ぎます。このお汁が魚の出汁がよく出ており、沁み渡る美味しさだったのですが、1歳の息子もそれを感じたらしく、仰け反りつつ「んっっっ!!(なんだこの美味い汁は!)」とアッピールしつつ完食。こんなに美味しそうにご飯を食べた姿を見たのは初めてかもしれない・・・
素晴らしいホスピタリティと美味しい料理に感動し、板前さんと女将さんにお礼をお伝えしました。
名店と言われる所以をひしひしと感じ、また来年帰省した時には来ようと決意しました。
チルチルミチル
続いてはこちらのチルチルミチルさん。もともと東京で出店されていたパン屋さんがなぜか津和野で、それも結構な田舎エリアでお店を始めたという噂を聞き、買いに行ってみることに。
こじんまりとした店内。まぁわかる人にはわかると思うんですが、ここ、絶対に人が押し寄せるような場所ではないので(苦笑)このくらいが適正な大きさなんでしょう。カフェスペース的なものも今後ご用意されるのかな?という雰囲気の店内でした。自然に囲まれて気持ちがいい場所なのでカフェはいいかもしれませんね。
色々購入してみました。あんパンは素朴な美味しさ。祖母と半分分け分けしましたが、祖母も美味しそうに食べてました。
食パンは小さめですが、中身がずっしり詰まっているので食べ応えがあります。
あの場所で営業するのはなかなか大変だとは思いますが、美味しいパンだったので是非とも頑張ってもらいたいです。
ちなみにすぐ近くには島根県で一番大きい木があります。どうやって比較したのかよくわかりませんが、県のHPやGoogleマップにも紹介されているのできっとそうなんでしょう。
木のすぐ近くではなぜかヤギが飼われてます。弊息子、生まれて初めてのヤギとのふれあい。
楓ジェラート
楓ジェラートは浜田市三隅町にあります。島根県内で見ても人気スイーツ店の一つ。観光紹介サイト等でもよく紹介されてます。田吾作でご飯を食べた後に足を延ばしてきました。
益田から特に変哲もない田舎道の国道9号を30分少々東進すると、突如現れるおしゃれな建物。
牛乳をはじめ、島根の食材をふんだんに使ったジェラートが味わえます。まぁ定番を味わっておこうということで1つ目のフレーバーはミルク。ダブルにできるのでもう一つはストロベリーにしてみました。
ミルクの味がしっかりしており、なおかつ後味すっきりでとても美味しい。浜田からも益田からもちょっと離れた場所にあるんですが、人が集まるのも納得です。
津和野川・名賀川河川災害復旧助成事業名賀川工区
最後の紹介はこちら。平成25年に発生した豪雨災害で甚大な被害を被った地域の災害復旧事業です。
道の駅なごみの里から車で10分くらいでしょうか。見事な野面石積が見えてきます。これ、この地域でもともとよく用いられてきた石積方法だそうです。
石積みの美しさはもちろんなのですが、それよりも地域の風景になじんでいる感じが個人的には良かったです。同じくデザイン賞を取られている旧津和野町中心部の津和野川の河川景観整備の雰囲気と似ているのもいいですね。災害後の緊急対策で時間がない中進められたのだと思いますが、防災力の強化と景観への配慮、それを厳しい時間制約の中で進められたというのが素晴らしいなぁと感じました。そして超ローカルな「名賀川」というワードが土木学会デザイン賞に並んだのを見たときは何というか、感慨深かったです。
次回も・・・
なかなか簡単に帰れる場所ではないのですが、帰省の際にはまた石見地方の宝を探しに出歩ければと思います。
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