一生に一度は行きたかった絶海の孤島「南大東島」に一人旅してきた(1日目)

一生に一度は行きたかった絶海の孤島「南大東島」に一人旅してきた(1日目)

妹の結婚式で那覇まで行ったついでに、かねてからずっと行きたかった南大東島へ行ってきました。 まぁ、沖縄の離島と言えば、まず普通は石垣だの宮古だのに行くもんなんでしょうが・・・私はどうも観光地化されていない島というのに魅力を感じるタイプらしいので・・・ちなみに妹の旦那(沖縄県民)には「何にもないっすよ」と念を押されました。大丈夫、わかってる。何もないがそれがいい。で、もっと言うと本当は南北大東島を2泊3日で回りたかったんですが、飛行機の都合上、日曜日出発便でうまく両島を回るプランが立てられなかったので泣く泣く南大東島だけにしました。あーまた改めて北大東島も行かねば・・・・

大東島巡りはJALパックが何かと便利です

飛行機はJALのフリープラン(添乗員なし)でホテルとセットで申し込みました。自分で往復取ってホテル取るよりは若干安いです。プランはこんな感じ。

  • 4月20日(日)RAC0861便 沖縄那覇09:35~南大東10:40 終日フリー
  • 4月21日(月)RAC0868便 南大東16:20~沖縄那覇17:35 終日フリー
  • 宿泊施設:ホテルよしざと(朝夕食つき)
  • 旅行代金:37,800円(税込)
  • ちなみに個人で同条件で飛行機とホテルとった場合、往復割で片道16,300円、往復32,600円、ホテル朝夕つき1泊8,210円で合計40,810円。

こちらから予約しました。なお、JALパックは離島関連のフリープランが充実しているので重宝しています。自分で飛行機とホテルを手配するよりも費用を抑えられることも

プロペラ機で南大東島へ

最近酒にめっぽう弱いため、前日の結婚式では極力酒を飲まないように気を付けました。特に「空飛ぶ観光バス」と呼ばれるプロペラ機ということでかなりその辺センシティブでした。だって4万円払って旅行に行くんだもの。万全の体調で行きたいじゃない。まー控えたおかげで当日朝は割とすっきり(それでも若干ビールが残っていたけど・・・)。 午後の飛行機で本土に戻る親族の皆さんとはホテルで別れ、私は一人ゆいレールで那覇空港へ。でっかいスーツケースはどうせ向こうでは使わず邪魔になるだけなので、空港の手荷物一時預かり所に預け、鞄一つで向かうことに。 南大東行きの皆さんはバスで搭乗。プロペラ機ですからね。 DSC_0317 DSC_0321

これ、なかなかのレアチケットだと思うわけです。 DSC_0324

宮古や石垣に行くお客さんたちと明らかに客層が違います。住民ぽい人、島の関係者(建設業者とか)っぽい人、大量の資料を必死で眺めている島マニアっぽい人、私のようなライトな観光客はほぼ皆無。そしてそもそも搭乗者の絶対数自体少ない。 DSC_0325

バスで飛行機まで向かいます。ちなみに人数としては、バスで全員座席に座れてまだ座席に余裕がある状態でした。バスに揺らせて数分、空港の端っこのほうにちょこんと佇むRAC(琉球エアコミューター)のプロペラ機発見。ボンバルディアDHC8-Q300。 DSC_0326

飛行機の中はこんな感じです。二列シート。定員は50名。搭乗者は20人ちょっとくらいでしたかね。観光バスが空を飛ぶようなもんですな。。 DSC_0328

ちっちゃい飛行機ですがそれでもCAさんが1名登場されます。ジェット機と同じように非常用設備の説明をした後、水平飛行に移ったらキャンディとか絵葉書とか配ってくれます。このCAさんが私の大好きな声優の佐倉綾音さん(あやねる)に雰囲気が似ていて(いや、よくよく見たら似てないんだけど、雰囲気がね)私一人テンションが上がっておりました。ちなみに私、プロペラ機初体験だったんですが、心配していた揺れはそうでもなかったです。むしろ沖縄から東京に帰る時の飛行機のほうが揺れました。まぁ、揺れは飛行機の大小でなく、揺れるときは揺れる、揺れないときは揺れない、揺れるときは飛行機が小っちゃいほうが揺れやすい、てことでしょうか。足元の広さも普通の飛行機と大して変わらないです。ということで快適な空の旅でした。離着陸時のプロペラ音は若干うるさかったですが。 1時間ほどで南大東空港に到着です。かわいいあやねるCAさんを見てたら寝てる暇もないくらいあっという間でした。ちなみに船(だいとう)で行くと那覇から13時間かかるらしいです。揺れに弱い私にはたぶん無理です。空港に着いたら滑走路を歩いて出口に向かいます。 DSC_0330 DSC_0332 DSC_0333 DSC_0608 DSC_0609 DSC_0607

ホテルよしざとさんの送迎で移動

空港はこれまたこじんまりとしてますが、最近建設されたらしく、新しくきれいです。 空港内には「ホテルよしざと」の看板を持った日に焼けたおじさんが待っておられました。おじさんにあいさつし、ホテルに送迎してもらうことに。ホテルは空港から自動車で10分位かかります。他にもお客さんがいるのかなーと思ってましたが、午前便搭乗者でこちらのホテルを利用するのは私一人だったようで、おじさんの運転するワゴン車に私一人搭乗。 DSC_0605

道中の会話①

おじさん

どこからですか?

ぼく

東京からです。

おじさん

こっちは暑いでしょう?(この日の最高気温28度)。

ぼく

暑いですねー、昨日東京は15度くらいだったんで体がついていけてないです。

おじさん

東京だとそうでしょう(笑)ちなみに冬だと北海道とは40度くらい気温差があったりするからねー。

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道中の会話②

おじさん

こっちには観光ですか?

ぼく

観光です。離島が好きでして。

おじさん

あーやっぱり。この南北大東島が何て呼ばれてるか知ってますか?”日本の島の中でも最も行きにくい島”だそうですよ。

ぼく

そうですよね、ふらっと来れるようなとこじゃないですし。来られる方は大体島が好きな人なんですかね、やっぱり。

おじさん

観光客の方はほぼそうですね。いろんな島をあらかた回って最後の〆で南北大東島に来る、って人も結構いますよ。

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道中の会話③

ぼく

あれが製糖工場ですか?

おじさん

そうそう、さとうきびの刈入れが3月だから今は動いてないけどね

ぼく

あ、そうなんですか。さとうきびが育ってる時期に来たほうが良かったのかな?

おじさん

いやいや、今の時期はさとうきびが無くて遠くまで見渡せていいと思いますよ。

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道中の会話④

ぼく

この辺が集落の中心なんですか?今まで通ってきた道の周辺には全然家が張り付いてなかったし、なんか島の人口ってこの辺に集中してそう

おじさん

そうそう、島の人口の約6割がこのあたりに集中してるんですよ。あとは農家の方が郊外に住んでるんだけど

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島の基本的な知識はこの辺の書籍を読んで把握してましたが、やはり地元の方に聞くと細かい生活の姿がわかって面白いです。

南大東島の代表的お宿、ホテルよしざと

てことで、10分少々でホテルよしざとに到着です。4階建ての見事な建物です。民宿はほかにも数件ありますが、ここが島唯一のホテルです。ちなみに、皇太子殿下夫妻が南大東島に来られた際にもここの特別室に宿泊されたのだとか。あと、余談ですが、玄関の目立つとこにスター錦野のサインが飾ってありました。 DSC_0340

チェックイン前だったので廊下は暗め(笑)。ですが、夜はしっかりライトで照らされますのでご安心ください。 DSC_0552

部屋はこんな感じ。贅沢にツインです。

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テレビつき。Wifiも最近使えるようになったらしく、東京と同じようにストレスなくニコニコ動画が見れます。歯ブラシ、浴衣、髭剃り、シャンプー、リンス、ボディーソープなど必要なものは一通りそろっており、とても快適でした。 DSC_0337

浴室はこのような形です。バスタブはなく、カーテンで仕切られたシャワースペースがあるのみ。トイレの床がべちゃべちゃになりますが、南大東島の浴室はだいたいこんな感じとのこと。 2階だったこともあり、部屋からの展望はいまいちでした(笑) DSC_0338

荷物を置いてカメラ片手にホテルを出発。ホテルのお姉さんが案内マップとか用意してくれてました。

おねえさん

島は何で回りますか?

ぼく

天気もいいし自転車にしようかと思うんですけど、2日で大体回れますかね?

おねえさん

大丈夫だと思いますよー。ただ、この島ってお皿みたいな形をしていて、真ん中に行くほど標高が低いんで、だいたいどこに行くにしても高低差があるからちょっと大変かもしれませんけど・・・

・・・最近体力に自信がないですが、島をしっかり味わうにはやっぱ自分で漕ぐべきやろ、と自転車を1.5日分レンタル(1,500円)。ママチャリですが、一応6段変速付きで結構快適。カメラをトートバックに入れてたもんで前かごが何気に便利でした。

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まずはふるさと文化センターで南大東島の歴史を知ろう

おねえさんから12時までは「ふるさと文化センター」が開いてるんで、まずはそこで島の歴史をざっと学んでいただいたほうがいろいろ回る上で面白いと思いますよー、とおすすめされたので行ってみることに。ホテルから自転車で5分ほど走らせました。 DSC_0358

ちなみにここの標高は14.8m。内陸側なので若干低め。 DSC_0357

入館料は大人一人200円。見学者は私一人で、職員の人がわざわざ館内の電気をつけて回ってくれました。申し訳ない。。館内には開拓からこれまでの歴史が説明されていたり、いろんな展示物があったり、写真があったりなどなど。南大東島の歴史はわずか100年ちょっとなのでまだまだ歴史が浅い島だそうです。あと、以前は日本でも唯一の企業による社有島だったらしく、島独自の貨幣が使われていたり、行政機関を企業が担っていたりとなかなか興味深い歴史を有している島です。文化的には、開拓民である八丈島と地理的に近い沖縄のチャンプルー。 DSC_0354 DSC_0356 DSC_0349

施設の外には南大東島のさとうきび生産を支えてきた「シュガートレイン」が展示されています。今は収穫したさとうきびを全部トラックで運搬していますが、以前は島中に線路を張り巡らせ、このシュガートレインで運搬していたそうです。ちなみに、島内何か所かで線路跡を見ることができます。 DSC_0361 DSC_0362 DSC_0363 DSC_0364 DSC_0365 DSC_0366

いさ食堂の大東そばは至高です

島の歴史を勉強していたら飯時に。ホテルを出発する際におねえさんから「お昼食べるところはホテル目の前のおそば屋さんくらいしかないんでお昼は一度こっちに戻ってきたほうがいいです」とアドバイス戴いていたので、昼飯はこの大東そば 伊佐商店にて。台風中継の際にこの建物をバックにアナウンサーの人が喋ってたりするんで見覚えのある人も居るかもですね。ぱっと見、外からは営業しているのかどうかよくわかんない感じ。 DSC_0390

で、入ってみても人っ気がないわけでちょっと不安になるわけですが(笑)それでも壁にかかってるメニュー表の端っこには「年中無休」の文字が。カウンターに玉子焼とか豚の角煮とかが入ったバットが並べられていて、奥の席で店の関係者なのか客なのかよくわかんないおじさんがひとりだけ黙々と飯を食ってました。調理場をのぞいてみると店員のおばさんやらおばあさんやらがいらっしゃいました。てことで、注文の仕方がわかんないんですけどーって声かけてみました。 DSC_0378

ぼく

すんません初めて来たんですが、これ好きなの取っていいんですかね?

おばあさん

バイキング?だったらこれ好きなの取って。あとはそばとかもつけられるけど。何がいい、そば?

ぼく

そばもつけてください

バイキングはおかずとごはん食べ放題で700円(そばの代わりに味噌汁)、そばをつけるなら800円らしいです。おかずの味付けは沖縄っぽくなくて普通に実家のご飯を食べているような懐かしさでした(笑)あと、卵焼きが私好みの味付けでグッドでした。 DSC_0385 DSC_0379

あとは絶品なのがこの大東そば!沖縄本島の沖縄そばとかソーキそばと比べて麺が太目、そして縮れていて、食感はもちもち(ガジュマルの木を焼いて作った灰汁を練りこんでるらしく、癖になる独特なコシがあります。)。かつおだしがよくきいていて、関西風の薄味ですっきり飲みやすい、素朴でとにかくおいしいのです。 DSC_0383

栄えている南大東島中心部

そんなこんなでとりあえず大東島名物を一品制覇し、昼からのサイクリングに出発です。まずはホテル周辺をぷらぷら。この辺が中心市街地です。人口の割には飲み屋さんが多いです。結局行けずじまいでしたが、フィリピンパブとかが結構あるみたいです。 DSC_0699

パチスロも。夕方通りかかったら結構繁盛してました。 DSC_0700

日本ぽくない店構え。でも店名は日本語。ここも日本なんだなぁとなんか違和感。 DSC_0701 DSC_0702

ここの割烹喜作さんはナワキリやダルマといった大東名物の深海魚が味わえるらしいです。食べ過ぎると「おもらし」をしてしまうというダルマを食ってみたかったんですが、ホテルでナワキリを食ったらおなかがいっぱいになってしまったので結局行けずじまい。 DSC_0545 DSC_0546 DSC_0547 DSC_0392 DSC_0551 DSC_0703

集落からちょっと外れたあたりに商工会。携帯ショップも兼ねてます。ちなみに以前はドコモとauしか使えなかったらしいですが、今回私が行ったときにはソフトバンクも使えました。集落からちょっと外れると圏外になったりもしましたが。 DSC_0569

この「太陽の家」では日用品のほか、大東島のお土産が各種そろっています。空港のお土産屋さんが結構品数限られてたりするんでここで見繕うのが吉、です。 DSC_0778

こちらは民宿「サザンクロス」。1泊3,460円の格安宿です。長期滞在の方が結構使われているそうです。青い建物で目立ちます。ちなみに島の中心に近い位置に立地しているため、標高は1.6mのレッドゾーン。内陸が一番危ないというこの違和感。。 DSC_0549 DSC_0550

これは最近できたらしいコテージKIRAKU。まちの中心部からちょっとだけ外れてますが、ジャグジーがあったり、BBQができたりと南国感を味わいながら宿泊できそうな良さげな宿。JALツアーではここかホテルよしざとどっちにするか選べます。ホテルよしざとのほうが安くて、朝夕食付なのでお勧めですが、友達と来たりしたときにはこういうのも楽しいかもですね。南大東島で唯一楽天トラベルにも登録されていました。DSC_0571

郵便局はかなり立派です。

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郵便局の向かいには村役場。 こちらも最近できたばかりらしく、かなり立派な建物。 DSC_0346

入口にシーサーが飾ってあるところを見ると、やっぱりここも沖縄なんだなと。。。逆に言えばこういう沖縄ぽいグッズを見ないと沖縄にいることを忘れてしまう。そのくらい南大東島は沖縄ぽくない島です。

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役場の近くには島の生活を支えるJAが。品ぞろえはまずまずです。値段もそこまで高くない。豚食文化はこちらでも色濃く、豚のいろんな部位が売られてました。あと、鮮魚の種類もかなり多く、マグロの切り身がかなり安かったです。あと、写真撮り忘れましたが、50センチくらいの馬鹿でかい見たこともない魚が「その他鮮魚」という名前で1,000円くらいで売られていて若干のカルチャーショックを受けました。

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JAの前には大きな貯水等が。やはり離島。水は大事みたいです。 先ほどホテルに向かう際に遠くから見えたさとうきび工場。大東糖業という会社です。煙突には「さとうきびは島を守り島は国土を守る」の文字が。 そうそう、国境の島ですからね、ここ。

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南大東島のコンビニ的役割を果たしている大盛商店。6時半~23時まで開いてます。オリオンビールの樽がたくさん。 DSC_0391 DSC_0705

中心市街地は「在所」地区いう名前で、ホテルのおじさんの話だと、この在所地区内に島の人口の約6割が居住しているらしいです。 DSC_0709

島の方々で見かけられる「石敢當」の石碑。沖縄であり沖縄ぽくない島ですが、こういうところどころで沖縄文化が見え隠れしています。

石敢當(いしがんどう、いしがんとう、せっかんとう)は、石敢當などの文字が刻まれた魔よけの石碑や石標。石敢当泰山石敢當石敢東石散當石散堂石厳當と書かれたものもある。中国で発祥したもので、日本では主に沖縄県鹿児島県で見かける。

Wikipedia:石敢當

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南大東島唯一の信号。別に信号なくても問題ない交通量ですが、勉強のために設置しているのかな? DSC_0395

信号は南大東小中学校の目の前にあります。島で唯一の学校です。高校は島の中にないので、高校進学と同時に島を離れて沖縄本島の学校に行かねばならないそうです。この辺のお話は、南大東島が舞台の映画『旅立ちの島唄』で触れられているらしいので、興味のある方はご覧になってみては(結局私は映画見ずに訪れてしまったのですが、帰宅後レンタルして見ました。大東島の生活を知ることができるいい映画でした))。 DSC_0396

自転車を走らせて大東神社へ。 なかなか立派な神社です。ここも旅立ちの島唄のロケ地になってましたね。

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南大東島名物、かえるせんべい

なお、この大東神社に行く途中の道、南大東島名物の「かえるせんべい」が大量に落ちてます。南大東島にはカエルの天敵となるハブ(というか蛇)がいないので、ヒキガエルが馬鹿でかく成長します。で、路上で行き倒れたカエルをトラックが踏み潰し、島の道路は20メートルおきにこの踏み潰されたカエルのなれの果て、カエルせんべいが分布しているわけです(大げさでなくマジでそのくらいの感覚に落ちてる)。まーそれはそれはきれいにぺっちゃんこになっています。この2日間で一生分のカエルの死骸を見たと思います(写真若干グロ注意)。 DSC_0416

開拓され尽くした島

南大東島は島の全体がほぼ開拓されてます(今でも圃場整備はやってるんですが)。そしてそのほとんどがサトウキビ畑。植えられたばかりのさとうきびと赤土がきれいな縞模様をつくっていてとてもきれいでした。畑の面積が広く、大型の農耕車が道路を行きかう姿は北海道の十勝あたりに来たんじゃないかと錯覚するような光景です。でも作ってるのはさとうきび。そして明らかに北海道ではないこの暑さからここが沖縄だということに気づかされるわけですが。。 DSC_0419 DSC_0450 DSC_0465 DSC_0466 DSC_0474 DSC_0477 DSC_0478 DSC_0480 DSC_0486 DSC_0499

南大東島では港巡りが面白い

自転車を走らせ西港へ。ここが南大東島メインの港で、旅客船「だいとう」はここに着岸するらしいのですが、海のコンディション次第では北港や亀池港に振り替えられるらしいです。ちなみに南大東島は孤島なので海が荒れやすいということもあってフェリーが直接港に接岸できないので、島への上陸には基本、クレーンで吊られて行われるそうです。残念ながら私が滞在した期間中には船が発着しなかったのでその光景を見ることは叶わず、でした。 DSC_0423 DSC_0425 DSC_0427 DSC_0426 DSC_0431

メインの港らしく、ちょっとした広場があります。魚の形がえらくリアルでかわいげもなんともない遊具が設置されていました。DSC_0435 DSC_0436

続いて北に自転車を走らせ、南大東漁港へ。ここは、全国でも珍しい掘り込み方式の工法で整備された漁港で、島の陸上部分をダイナマイトを使って掘削、岩場をえぐり取るような形でこのような人工的な湾を整備したそうです。島の海底地形が急に深くなっており通常の埋め立て工法が困難であるとして、このような方法が採用されたそうです。近くで見るとその規模に圧倒されます。

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ちなみに、ここ港のすぐそば。標高28.7m!島の周縁部の標高がいちばん高いってのがよくわかります。なので海のすぐそばまで行かないと海が見えないのです。この島に来て、離島に来た感じがしないなーって思っちゃうのはたぶんそのせい。 DSC_0448

南大東島の自然を楽しむ

つづいて島の名所の一つ、「バリバリ岩」へ。南大東島はフィリピン海プレートに乗って1年間に7cm北東方向に移動しているらしいです。その証拠となるのがこのバリバリ岩だとか。岩の割れ目から木がそびえ立つのはなかなか神秘的。 DSC_0454 DSC_0459

続いて内陸部に移動して大池展望台へ。南大東島の内陸部には大小さまざまな池があります。これらは淡水湖であり、農業用水としても活用されているようです。この中でも最も大きい大池という池には淡水で育つマングローブが生育しています。池の近くには立派な展望台があり、周りを見渡すことができます。 DSC_0469 DSC_0471

続いて島の西部へ。この辺は何にもないんですが、シュガートレインの線路跡を発見!道路上に突然出現します。 DSC_0491

道端の花がきれいでした。

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チャリを走らせて島の南部へ。島の約7割が見渡せるという日の丸山展望台に登ってきました。もうこのころにはへとへと。島一周で20キロ以上あるからね。。。 DSC_0511

北方向を撮影。モザイク状の土地利用が南大東島ぽいですね。 DSC_0512

北東方面。在所集落あたり。なんかこう見ると都会っぽいですね(笑) DSC_0518

空港敷地を再利用

本日の〆は旧南大東空港。旧空港ビルをそのままラム酒工場として活用しているらしいです。南大東空港の文字がそのまま残っているという(笑)このグレイスラムという会社、元々は沖縄電力の社内ベンチャーで始まった会社らしく、南大東島の特産物であるさとうきびを活用した商品開発の一環でラム酒を作っているそうです。 DSC_0519 DSC_0520

通販でも買えるみたいです。

旧空港のすぐそばには島まるごと館というビジターセンターがあります。おしゃれな建物です。残念ながら営業時間外だったため外観のみ撮影。 DSC_0523

元空港滑走路に村営住宅が建設されています。限られた島の土地を有効活用、ということでしょうか。これはなかなか見られない光景ですね。 DSC_0525

この辺で体力の限界千代の富士を迎えたため、この日のサイクリングはこれにて終了。JAでオリオンビールを買い、ホテルに帰還。 DSC_0553

南大東島の食事を堪能、ただし・・・

晩飯はホテルよしざとの最上階にて。ホテルのおねえさんがせっかくなので大東島名物のナワキリを食べてってください!と特別にメニューに加えていただきました。脂がのってて絶品でした(小骨が多いので注意!)。マグロの刺身も身が締まっていてうまかったです。 DSC_0556 DSC_0560 DSC_0561

普段やらない運動をどっぷり一日やった疲れからか、22時過ぎにはもう眠さのピーク。フィリピンパブで日本の果ての夜を楽しむことも考えましたが断念。就寝。 2日目につづく。

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あ、ちなみに旅立ちの島唄のED曲、BIGINの「春にゴンドラ」は名曲です。

 

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