流山市地域公共交通計画が作成されました
令和2年度の活性化再生法の改正に伴い新設された「地域公共交通計画」。こちらは地方公共団体における地域公共交通に関する「マスタープラン」であり、これまで地域公共交通に関する計画が作成されてこなかったわが町流山市においても、この度作成されました。
本当はコンサルタントとしてがっつりと作成に関与したかったんですが、諸々の事情によりプロポーザル提案は見送り、協議会での議論を見守ることにしました。当初は1年程度で作成される予定でしたが、コロナ禍の影響もあり2年弱かけて作成されたようです。市ご担当者、コンサルタントのご担当者(社会システムさん×アップスさんのJV)、大変なご苦労だったと思います。まぁ、1年で作成まで漕ぎつける計画ってちょっといろいろ問題があることが多いんで、じっくり検討する機関としてはちょうどよかったのかもしれませんが、まぁ、やる側は大変ですよね。ちなみにプロポーザルには9社が提案されたとのこと。これは仮に出してても特定されてはなかったでしょうねぇ。やっぱり首都圏の地域公共交通計画系のプロポは競争率高いですねぇ。
内容については、ネットワークやサービスの大幅な再編を行うものではなく、これまで各社がばらばらに提供されてきた公共交通サービスを一元的に情報管理・提供することでポテンシャルを発揮させようという意図で作成されていると認識しております。首都圏のある程度既存交通網が発達したエリアでは、こういう方針でソフト中心に計画に位置付けていくのがいい気がしますね。あとは、市が提供しているぐりーんバスの見直し方針の明確化。民間路線バスとのサービスの不整合などもあるようなので、これを機に市内公共交通の統一的なルールを設定することは重要だと思います。
計画作成前には住民意見交換会が開催されまして、どんな意見が出るのかとても興味があったので、参加してきました。
当日の議事録を見ていただければわかるかと思いますが、やはり、ぐりーんバスの存続を求める声や、この地区が不便だから何とかしてほしいという、陳情的な内容が多かった印象です。私は、現在土地区画整理事業が進んでいる地域など、今後需要が拡大している地域における路線の再編の考え方について質問させていただきました。しかし協議会会長が矢面に立ってこういう意見交換会に対応してくださるっていうのはすごいことですよね。本気度が伝わります。
ちなみに開始前、その協議会会長であり、仕事で日ごろからお世話になっている加藤先生にご挨拶したところ、「何でここにいるんですか?」としっかり驚いていただきました。終わった後は部屋の前で記念撮影もしていただきました(笑)。貴重なショットなのでデータもらっとけばよかった。
意見交換会に来ました。 pic.twitter.com/DOQ6PcRrUK
— dicekcom (@dicekcom) December 11, 2021
また、パブリックコメントについても、それなりにしっかりと質問させていただきました(3人中1人は私&質問15件のうち7件は私、笑)。私の中でも重要だと思っている事項(需要が拡大する地域における公共交通によるフォロー、現行のサービスの認識に関するスタンス、ぐりーんバスの見直し方針)については、計画にも一部反映いただき、コメントしてよかったなぁと感じているところです。
ということで、これから5年1か月が計画期間になります。これからが本番なので、引き続き協議会の動きもウォッチしていこうと思っております。
広告・サイト内関連記事
最新情報をお届けします
Twitter でdicekcomをフォローしよう!
Follow @dicekcom-
前の記事
「小堀の渡し」で大人も子どもものんびりした時間を楽しみましょう 2021.11.07
-
次の記事
きぬの湯別荘は子連れにもウェルカム 2022.03.18