北の孤島「利尻島」を原付で一人旅してきた

さて、二日目。北の果ての離島、利尻島に向かいます。
利尻島に行くなら一等客室がオススメ
利尻島への玄関となるのが稚内フェリーターミナル。稚内⇒利尻島(鴛泊)には1日3便出ています。当初は朝はのんびりして第2便で行こうかと思っていたのですが、第1便の利用者がかなり多いということ&島内での交通手段を予約していないため早い者勝ち状態であること&車がない状態で稚内に居たところで特にすることがないということ&利尻島に早く行きたくてしょうがないこと などなどの理由により、第1便で向かうことにしました。
ただし、宗谷本線はフェリー始発の時間には動いてまへん。南稚内のお宿から約30分ほど歩いてフェリーターミナルに到着です。ちなみにホテルの起床時間が6時半でスタッフさんを叩き起こしてチェックアウトしました。申し訳ない...
フェリーターミナル内。出航1時間弱くらい前になると窓口が開きます。ちなみに2等客席はお隣の自動券売機で買えます。
が、2階の待合室を一目見て茫然。人大杉。ほとんどが2等客室のお客様方です。2等は全席自由席なので早いもん勝ち。
てことで、急きょ2,000円プラスして1等ラウンジ席を購入いたしました。1時間50分の船旅。快適性は金で買う。
1等ラウンジはこんな感じです。足元も広くて快適。客層も落ち着いた感じでのんびり過ごせました。中国人らしき団体客が入ったこともあり、席は8割くらいは埋まってたかな。
船内の廊下はこんな感じです。このフロアに2等客室と1等和室があって、1等ラウンジは階層が違います。売店、自動販売機あります。
2等客室はこんな感じ。このあとどんどん人が詰まって膝が伸ばせないくらいの密集。寝っころがらないでくださいとアナウンスがありました。
甲板はこんな感じです。1等と2等は隔離されてます。途中で2等の誰かが乗り越えて1等側に侵入してきて係員さんに怒られてました。
てことで、出発です。礼文島行フェリーの皆さんが手を振ってくれます。
20分位でノシャップ岬を通過。丘陵にある建物は自衛隊施設です。
島影が美しい
行きは船内の揺れはほとんどありませんでした。のんびりと利尻島のパンフレットを見てルートを決めたり、昼ごはんのお店を選んだり、やることがなくなったらKindleで読書を楽しんだりしてたらあっという間に利尻島が目の前に。いやー島の形が美しいですね。
高台をつなぐ橋があります。高速道路?んな訳ないな・・何だろ?と思ってましたが、これ、「自転車道」です。利尻島には島の周りを回れる自転車道があるんですな。結構な長大橋。
利尻島の玄関、鴛泊(おしどまり)港に到着です。並んでる人たちは鴛泊から稚内に行く人たちです。これを見て、帰りも1等ラウンジを取ろう、と心に決めました。
訪問当時、鴛泊港はバリアフリー対応旅客施設の工事のため、仮設フェリーターミナルで運営中でした。
ターミナル内はこんな感じです。こっちも旅券発行は窓口でも自動券売機でもいけます。
宿泊案内の看板が掲示されてます。こう見ると結構あるんですな。
お隣で建設中の本節のフェリーターミナル。ちなみに設計・工事管理は北海道で圧倒的な権力を有されている某Dコンさん。
北のカナリアたちのロケ地ってことでどこもかしこも吉永小百合。どうせ来るなら事前に見とけばよかったかなぁと少し後悔。
利尻島を回るなら原付がちょうどいいです
フェリーターミナルの前の建物。お食事処・御土産屋さん・レンタカー会社が軒を連ねております。もうすでにレンタカーは予約でいっぱいだったのだとか。
で、建物の端っこにレンタバイク&レンタサイクルのブースがひっそりと建ってます。ちなみに、このレンタル自転車&バイクの運営は旅館雪国さんがやられてます。ちなみに、この日のお宿はこの旅館雪国さんです。
自転車もありかなーと思ったんですが、島を1周すると50キロ以上ということで、あまり無理はするまいと原付を借りました。バイクは1時間刻みでレンタルできるんですが、1日借り放題で4000円なのでフリーで借りたほうが絶対得です。あと、旅館宿泊者は半額になります。
お借りした原付がこちら。ちなみに借りて10分後、お店の前を再度通ったら原付は全部売り切れてました。おーあぶね。
島内の集落はこんな感じ。北の港町感がもうひしひしと伝わってきてたまりません。
利尻といえば、昆布!今がちょうど水揚げのシーズンだそうで島内のいたるところで天日干しされていました。
沼とか、丘とか、山とか
さて、観光地巡り開始。まずは姫沼。利尻富士の中腹にある沼です。ちょっと小高いので原付に頑張っていただきました。沼の周りを散策できます。
姫沼に向かう途中の展望台から鴛泊方面を。港の先の特徴的な丘はペシ岬という利尻のランドマーク的な丘です。
続いて沼浦展望台へ。展望台から南方面を。手前の小屋が何というか、漁村ぽさがにじみ出ていますね。
続いてオタトマリ沼。利尻を代表する観光地です。逆さ利尻富士がちょうどきれいに見れました。ちなみに北海道名物の白い恋人のパッケージはこのオタトマリ沼から見た利尻富士がモデルになってるのだとか。
花のシーズンはちょっと過ぎかけてたんですが、沼の周りにはちらほらときれいな花が咲いておりました。
続いて利尻島の南端近くにある仙法志御崎公園(せんぽうしみさきこうえん)。利尻富士から流れ出た溶岩が固まってできた海岸らしいです。
ここには自然水族館があります。ごまちゃんが泳いでます。
仙法志からちょっと進んだところにあるのがこの北のいつくしま弁天宮。断崖絶壁に鳥居が建っていて橋を渡って向こう側の岩礁に祠が建っております。広島出身としては「いつくしま」という名にはやはり親近感が湧きます。
で、沓形地区に到着。利尻島は利尻富士町と利尻町の2町でできてるんですが、利尻富士町の中心が先ほどの鴛泊、で、利尻町の中心地がこの沓形です。沓形岬公園でちょっと休憩。ちょうど利尻富士の頭に帽子が!
利尻島ではあえて焼き醤油ラーメンを食べましょう
で、腹ごしらえ。行きのANAの中で読んだ翼の王国でちょうど北宗谷特集をやっておりまして、利尻島のお食事処の紹介がされてたんですねぇ。そこで紹介されていたのがこの「利尻らーめん味楽(みらく)」さん。利尻昆布からたっぷりとうまみ成分が抽出された「焼き醤油ラーメン(800円)」。なんとミシュランガイド北海道でも紹介されているのだとか。
私が到着したときはまだ空いてたのですが(11時半過ぎ)、15分もたたないうちに一気にいっぱいになりました。ほとんど観光客でした。
観光客にはとろろ昆布をサービスしてくれます。そのまま食べても、スープに入れてもうまい。中華鍋でしょうゆを焼いているらしく、すごく香ばしいです。
とにかく、本土からのアクセスが困難ということと、営業時間が限られているということでなかなか行けるところではないんですが、、、そして利尻島に行ったらうに丼とか食いたくなるのが正直なところなんですが、一度足を運んでみる価値は十分にあります。
利尻らーめん 味楽
【業態】ラーメン専門店
【アクセス】鴛泊港フェリーターミナル 車15分
利尻空港 車10分
沓形港フェリーターミナル 徒歩9分(地図)
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※2013年8月24日現在の情報です
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原チャでどこでも行けます
腹ごしらえが済んだので、続いて沓形から利尻富士に向かってヒルクライム。見返台園地に向かいます。ここは利尻富士の5合目付近にある休憩所で、利尻富士がきれいに見えるスポットとして有名です。島中どこからも利尻富士が見えるんでもういいかーとも思ったのですが、沓形で出会ったタクシーのおっちゃんから「利尻富士がこんなにきれいに見えることはめったにないですからね、年の7割は霞がかかってますから。ラッキーですよ。」と言われラッキーな自分に舞い上がっていたところでしたし、まぁ一生に何度もこれる場所でもないので悔いは残さぬように回っておくことに。
急こう配の山道を約5キロほど原チャで登る・・・登ること約20分、もう原チャが限界か・・・と思い始めたところで駐車場に到着です。駐車場から10分ほど山道を登ると展望台につきます。
プチ登山気分を満喫した後、坂を下り、鴛泊方面へ向かいます。大磯パーキング周辺でウミネコのコロニー発見。スゲーと思いながらシャッターを切りましたが、なんか怖い&若干きもい。
続いて利尻空港に立ち寄り。ガラス張りのきれいな建物です。ANAと北海道エアシステムが就航しております。丘珠と新千歳から乗り入れております。めったに来れる場所でもないのでいくらか写真を。ちなみに公共交通でのアクセスはできません。タクシーかホテルの送迎しかないです。
大磯あたりの港町にも立ち寄りました。この辺のさびしい感じの風景は北のカナリアたちでもロケ地として使われたらしいですよ。
ポロフンベという名のバス停。小屋はもうぼろっぼろ。ただ、それなりに運行頻度は確保されている模様。
ちょうどANA便が着陸するとこでした。結構でかいな。新千歳発利尻行。
頂上。頂上には何人かよくわからない外国人観光客がシャッターを押してほしそうにしていたので押してあげました。
最後にペシ岬周辺。ほんとはペシ岬の頂上まで行こうかと思ったのですが、登頂に15分位かかるということでもう体力の限界千代の富士状態だった私は沿岸付近を散策することに。
ほんとつるんとした不思議な形してますよね。
漁業道具などを何となく接写。
利尻富士温泉で旅の汗を流す
てことで、島1周完了。この時点で夕方16時くらいだったので、まぁ旅館に帰るのもちょっと早いしということで、鴛泊の利尻富士温泉で汗を流しました。1日中バイクで炎天下を回っていたので日焼けで体がひりひり。まさか北の果てでこんなに焼けるとは・・・
旅館雪国の海産物は絶品です
で、17時に原付を返却し、徒歩でこの日のお宿、旅館雪国へ。鴛泊港から歩いて10分位です。海沿いに建ってます。
お部屋はこんな感じです。6畳、風呂は大浴場、トイレは共同、冷蔵庫・テレビ・洗面台は各部屋にあります。Wifi使えます。朝食夕食付で1泊8400円でした。
晩御飯は宴会場でみんなで食べます。海の幸がずらり。ボタンエビと生うにが絶品でした。
夕食後は部屋でのんびりビールを飲んでいたのですが、いつの間にか寝落ちしており、起きたら朝の5時でした。どんだけ疲れてたんだか。
朝はビュッフェスタイル。こちらはイクラが絶品でした。そうそう、北海道のいくらって弾力がものすごいんだよねぇ。何杯かおかわり。
朝ごはん後は湧水で淹れてくださったコーヒーを飲み、飛行機の関係で第1便で帰らねばならなかったので8時にはチェックアウト。旅館の方に港まで車で送っていただきました。非常に親切なお宿でよかったですよ。ぜひ使ってみてください。
港の様子。やっぱり人多い。ということで、帰りも1等ラウンジです。
やっぱり人多いです。1等ラウンジに入る人もかなり多く、9割くらいは埋まっていたように思います。
そして最終日、稚内市内旅行につづくわけです。
つづく
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