久しぶりのひとり旅「大崎上島町木江地区」で潮待ち

久しぶりのひとり旅「大崎上島町木江地区」で潮待ち

バタバタとしておりだいぶ前の話になってしまいますが、今年のお盆はひょんなことから瀬戸内海の「大崎上島」をぶらりひとり旅してきました。久しぶりの離島ひとり旅です。

旅の始まり

旅の始まりはこちら。広島。前日広島にて数年ぶりに高校の同窓会があり、懐かしい顔と再会してきました。30代後半になるとみんなお父さんお母さんになって、話す話題も子供のことが中心に。で、夜遅くまで飲みあげるパワーもだいぶ衰退しており、日が変わる頃には大人しくお開きに。そして広島の飲みの締めは「ひさし」ですね。

飲みすぎなかったからか、ひさしのラーメンでミネラル補給したからか、おかげさまですっきりと5時半に目覚め、予定通り6時にはホテル出発できました。銀山町のホテルだったのでのんびりと歩いて広島駅へ。天気もすっきり晴れていて気持ちのいい朝です。

鉄道の旅

6:41広島発のこだまで出発です。

車内で朝ごパン食べてたらあっという間に三原駅着。乗車時間22分。

7:27発の呉線広島行きに乗り換えます。車両はRed Wingで快適でした。

呉線はのんびり海を眺められていいですね。36分で竹原駅着。ここで鉄道の旅は一旦終了。

バスとフェリーで大崎上島へ

竹原駅からはバスで竹原港に向かいます。竹原駅前のバス停はシンプルなんですが若干わかりにくい。

竹原駅での乗客は私一人。そして道中誰も他には乗らないまま所要時間7分で「たけはら海の駅」玄関前のフェリー前停留所に到着(8:20着)。

大崎上島垂水港行きフェリーは8:25出発。大急ぎでチケット購入。

フェリーきました。

恒例の船内散策

船に乗るなら船内散策はマストですよね。まずはこちらが椅子席

こちら靴を脱いでくつろげる座席

仲間とワイワイできるサロン席

人は少なく、席はガラガラなまま竹原港を出発します。

竹原港を出て十分少々、遠くに見えるは契島島のほとんどが民間企業の土地であるため、民間人は波止場までしか入れないというある意味秘島のひとつです。写真で見ると要塞感ありますよね。波止場まででいいのでいつか上陸してみたい。

契島(ちぎりしま)は、広島県豊田郡大崎上島町瀬戸内海に浮かぶ芸予諸島
広島県竹原市の沖合い約4キロメートルに位置し、面積は9万平方メートル
島のほとんどが東邦亜鉛株式会社の所有で、同社の工場(契島製錬所)である。日本の40%以上のがこの島で製錬されている。2017年現在、日本国内で鉛鉱石からの製錬を行っているのはこの島の工場のみ
大崎上島町営フェリーが立ち寄る波止場を除き、同社関係者以外は立入禁止だが、工場マニア・廃墟マニアの間で端島長崎県)に次ぐ「もう一つの軍艦島」として注目が集まり、無断で工場敷地内に立ち入るマニアが後を絶たない
島には7つの工場の他に、物流センターや社員住宅があり、2017年現在で30人の作業員が居住する。鉛は、オーストラリア南アメリカなど海外から輸入した鉱石を製錬して生産され、2017年現在年間9万トンを出荷し、主に自動車バッテリーの原料として使用される

Wikipedia –契島

契島の横を通過し、生野島を眺め、乗船時間30分で大崎上島垂水港に到着です。やっぱ飛行機とは違って、船での島旅はまさに「上陸」って感じでいいですよね。

町営バスに揺られて

広島駅を出発して2時間ちょっと。8:50大崎上島上陸です。

ちょうど港では大崎上島名物の「櫂伝馬競漕」の練習風景が。この地域では、昔から集落毎に1隻の櫂伝馬船を持ち、地区の名誉をかけて競争していたようです。

垂水港からは町営バス「おと姫バス」に乗り換え。バスと名前がついてますが、白ナンバーで車体に「有償運送車両」と書かれているので、市町村運営有償運送だと思われます。運賃はどこまで行っても1乗車100円。めちゃ安いですね・・・。採算は間違いなく取れてないのでしょうが、持続可能なのでしょうか。

ちなみに島内のバス会社はもう一つありまして、 こちらのさんようバスさんが運行されています。こちらは緑ナンバーなので4条乗合ですかね。

ちなみにここでも乗客は私一人。乗車時に運賃箱に100円を投入し、運転手さんに降りるバス停を伝えるとスタートです。バスに揺られ15分。他に誰も乗らないまま9:10に垂水港とはの反対側の木江支所停留所に到着です。

停留所傍には誰かが乗り捨てた三輪車ありけり。

木江集落散策

この度の一番の目的はこの木江集落の散策。木江支所からスタートです。元々は木江町の役場だった場所かな?立派な施設です。

このあたり、映画「東京家族」のロケ地らしく、石碑が(見てないからピンときてないけど。予習のため見ておけばよかった)。

港町ぽい風景。山腹の急傾斜地にも家が張り付いています。

支所周辺が集落の中心部。商店や飲食店、スナックなどが立地しております。若干寂れた感じですが、いずれも現役でした。

造船所も多いです。

規模がでかい造船所も。

元々小学校(木江小学校)があった場所。今は駐車場と民家になっていました。なんか珍しい風景なのでパシャリと。

が、門の近くには二宮尊徳先生が今も佇んでおられました。

木江支所から徒歩5分程度で、木江の古い町並みに到着します。もともと九州から京阪神への航路の寄港地だった木江。風待ち・潮待ちの停留地として栄えた場所です。

特徴的なのはこの3階建ての木造建築の町並み。

1枚目の写真(三島屋旅館前)を撮っていたところ、通りがかりの地元のおじさんから声をかけられました。

おじさん

町並み見に来たの?

ぼく

はい!

 

おじさん

これ、家大工じゃなくて船大工が建てた家だから隣同士で高さが揃ってないんだよ。

ぼく

あ!ほんとですね(3枚目+4枚目の写真)。

 

おじさん

この辺ももう空き家ばっかりだから。この町並みも、もう今しか見れないよ。10年後にはもう残ってないところもあるんじゃないかな。5階建ての家はもう見た?

ぼく

なんですかそれ。まだ見てないです。

 

おじさん

来た道を引き返して支所よりもう少し先に行ったところにあるから。あそこはまだ人が住んでる。みてごらん。すごいよ。

ぼく

見てみます!ご親切にありがとうございます。

 

来た道を引き返して発見した5階建ての木造建築がこちら。おじさんがおっしゃる通り、未だ現役です。衝撃的

あと、古い町並みを過ぎたあたりにはこれまたちょっと珍しい、離島の団地も見れます。こちらはRC造4階建

Twitterに投稿したところ、団地好きの皆様からいいねをいただきました。

今治へ

木江の町並みを一通り見たわけですが。この後私は妻や親戚一同が待つ松山まで移動しなければならないため、木江から今治を目指すことにしました。こちらが木江の玄関口、天満港

切符買います。天満〜今治は960円

乗車まで少し時間があったので待合室でジュースなんか飲みながらのんびり。

これから乗るのは大三島宗方港経由で今治港に向かう大三島ブルーラインです。

ゲートをくぐって乗船。さよなら大崎上島。結局時間の都合で木江しか回れなかった。またしっかり時間とって来ます。10:50出航。

ここでも船内散策

15分で大三島宗方港に到着します。時間がないので下船なし。

宗方港を出て30分ちょっとでしまなみ海道(来島海峡大橋)が見えてきます。立派な橋です。橋の下潜るのってなんか特別感ありますよね。

橋をくぐったら今治港はもうすぐ。

今治から再び鉄路で松山へ

12:05。今治港到着です。

今治は初上陸だったのでのんびりしたいところでしたが、12:41今治駅発の特急しおかぜ7号に乗るべく速やかに今治駅へ。

ご飯食べる時間が取れず、駅弁購入。せっかくなので今治駅名物の二葉さんの鯛めし弁当を購入。

ばたばたと乗車。

特急の乗車時間が30分ちょいなので発車後速やかにお弁当。前評判通り、大変美味しゅうございました。

そして13:15、松山駅到着!

松山では我が社が設計等の一部を手がけた花園町通りを見学しつつ、家族たちと合流し、今宵の目的地、お姉さん家族の新居へ。

サマーウォーズなお盆は相変わらず

全家族に2歳以下の子供がいる4家族が勢揃いした今年の夏。昨年度以上にサマーウォーズ感が増した楽しい休暇でした。思い出にこどもたちみんなで手型を押して、砥部焼の絵付けを。

またぼちぼち、更新していきます。

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