南禅寺水路閣とインクライン、そして近江八幡

南禅寺水路閣とインクライン、そして近江八幡

このたび突如行くことが決まった関西旅行。翌日は一人で京都と滋賀を回ってみました。

まずは天満橋から京阪で京都へ。特急が激混みだったので、準急とかを乗り継ぎながらのんびりと。しかし京阪って特急以外がとにかく遅いんですね。。。

途中、樟葉駅で乗継。15分くらい待ったような。
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天満橋から2時間弱で京都は出町柳駅に到着。まずは四畳半神話体系でも出てくる鴨川大橋周辺からスタートです。
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で、京大の前を通過して哲学の道をとことこと。哲学の道は初めて来たのですが、この落ち着いた雰囲気、散歩に最高ですね。
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哲学の道を散策中に見つけた味のある「銀閣寺荘」。入居者募集中らしいっすよ。
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で、今回の京都での本命はこちら。南禅寺の水路閣。土木技術者として一度は見ておくべきと思いつつ、一度も見ていなかったので今回良い機会なので行ってみることに。

南禅寺水路閣
琵琶湖疏水の分線(蹴上以北)にある水路橋で1888年(明治21)完成。南禅寺境内を通過するため、周辺の景観に配慮して田辺朔郎が設計、デザインした。全長93.2メートル(幅4メートル、高9メートル)レンガ、花崗岩造り、アーチ型橋脚の風格ある構造物で、静かな東山の風景にとけこんでいる。市指定史跡。

京都観光Navi -南禅寺水路閣

この水路閣、琵琶湖の水を京都市内に引くための構造物らしいですが、レンガが美しい。近代建築がお寺の境内にあるというのが面白いですね。そしてこのレトロな建造物を水路閣と命名するセンスも素敵だと思います。写真映えする建物なので皆さんパシャパシャと。
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なぜか紅葉が1本だけ色づいてました。絵になります。いつか紅葉の時期にも来てみたい。
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上はもちろん水路。結構な水量です。あ、写真だとよく見えない。。。
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南禅寺自体もぐるりと散策してきましたよ。
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南禅寺を後に、その足で琵琶湖疏水記念館を見学。こちら、無料で見学できます。
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で、疏水合流点付近あたりを散策。水がたっぷりしていて、気持ちがいいです。
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続いて蹴上インクラインへ。このあたりは水路が急勾配過ぎて荷物を積んだ船が水路を下ることができないため、こういった区間では緩やかな傾斜地を造って、船を運ぶための鉄道を設けたそうです。それが、このインクライン(傾斜鉄道)。
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インクラインのとなりにはこんな感じでたっぷりとした水量の琵琶湖疏水が。
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贅沢な空間です。春は桜がきれいだそうです。
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水がだばーっと噴出しているところがありました。
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坂の途中には船のレプリカなんかもあります。
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坂の頂上はこんな感じで水路につながってます。そしてこの先はもちろん、琵琶湖につながってます。
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そのまま地下鉄蹴上駅まで歩き、東西線に乗車です。たまたま見つけた、駅構内にあった猛獣感の全くない京都市動物園の「もうじゅうワールド」の案内ポスター。
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山科駅でJR琵琶湖線に乗り換え、東京までの切符を買い、この旅のもう一つの目的地、滋賀県近江八幡市へ!
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・・・と思ったのですが、この日、大阪府内の京都線で人身事故があったらしく、その影響で琵琶湖線も大幅に遅れていました。。とりあえず山科駅で15分ほど待ちぼうけ・・ようやく来た電車も近江八幡の手前の野洲までしか行かないとのことでしたが、まぁ前に進むしかないのでとりあえず乗車。

近江八幡駅から2駅手前の野洲駅に到着。なんと近江八幡行きの電車はあと1時間近く出ないとのこと。人生で初めて乗車した(そして今後もおそらく乗ることはほぼないであろう)琵琶湖線でこんなに足止めを食らうとは。ある意味レア体験です。とりあえず昼飯時だったので何か食べようかと思ってぶらり途中下車してみたのですが、お食事どころが見当たらず、駅のコンビニでおにぎりを。そしてなんかもうどうにでもなれ的な感じが若干漂ってきたので、ビールも少々。

1時間後、ようやく米原行きの電車がきたので乗車です。とうとう近江八幡駅に到着。いやー、山科駅からおよそ2時間。長かったねぇ。。

近江八幡駅から目的地の八幡堀界隈まではおよそ3キロと結構離れているんですが、戦前まではこちらが街の中心だったらしいです。私は観光地に来たらできるだけ歩くことを心に決めているので、駅から八幡堀までひたすら闊歩。

途中、味のあるショッピングセンターがありました。
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となりにはこれまた味のある出で立ちと名前のビリヤード店も。
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で、駅から早足で歩いて約20分。ようやく八幡堀に到着です。
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近江八幡の街は豊臣秀吉の甥の秀次によって開かれたそうです。八幡堀は城の防御がもちろん主目的ではあるのですが、琵琶湖の水運をつなぐ運河としての役割もあったようです。てことで、これが街の発展に大きく貢献した八幡堀です。両端が琵琶湖に通じており、湖上交通の要衛だったようです。お堀は高度経済成長期にはヘドロにまみれたそうですが、今は清流、とまではいかないものの、しっかり再生しています。
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木陰も適度にあり、水音が気持ち良く、散策にもってこいです。
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日牟礼八幡宮も参拝。このあたりは人がいっぱいでした。
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お城自体は築城から10年足らずで廃城となってしまったそうですが、都市計画自体は当時としては非常に先進的なものであったため、商人たちが担い手となり、発展させていき、流通の拠点となったようです。で、その後このまちを拠点に全国に進出したのがご存知近江商人。そして近江商人の魂を受け継ぐ「青い目の近江商人」ウィリアム・メレル・ヴォーリズが創立した近江兄弟社もこちらにあります。
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てことで、若干弾丸ではありましたが近江八幡観光も終了。帰りはつかれていたのでバスを考えたのですが、超満員だったので諦め、行きと同様に20分かけて徒歩で駅へ。駅に到着する頃にはダイヤも回復しており、琵琶湖線で米原へ。そして、米原から新幹線に乗り、東京へ。シルバーウィーク中で立ち席も覚悟しましたが、こだまだったこともあり、スカスカでした。時間はかかりつつも、快適に東京に。お疲れさまでした。

ちなみに、滋賀県は私がこれまで訪れたことがない都道府県(通過除く)の1つだったんですが、これにて達成。あとは秋田・新潟・富山・福井の4県です。

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