最近読んだ本

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ここ1か月くらいで読んだものをご紹介。漫画と専門書は除外しております。

3つ星★★★
拉致と決断
拉致被害者蓮池薫さんの北朝鮮における24年間の生活を綴った自伝。北朝鮮での生活実態が把握できて興味深いのももちろんなんだけど、蓮池さんの生活力やサバイバル力、応用力、危機管理能力の高さに驚かされます。

動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか
扱っている内容は生物学、分子学で普段関わりがないとっつきにくい分野なんですが、文章が読みやすく、内容がすっと頭に入ってきます。自分がどのように形成されているのか、どういうメカニズムが働いているのか、ということがわかりやすく解説されていて、自分の生命活動を違う切り口から感じられるようで面白かったです。

ここは退屈迎えに来て
ここ最近で読んだ小説で一番面白かった。地方都市に生まれた女の子たちの人生をそれぞれ綴った短編集。地方独特の閉塞感や東京に対する多様な感情、でもやっぱり地方に籠る若者たち、みたいな地方都市出身のアラサーのあるあるネタが散りばめられていて個人的にはすごくリアルで面白かったです。1980年代生まれ地方育ちならハマるかもです。

考えるプロが明かす「思考の生活習慣病」克服法
最近の個人的な課題として「思考停止」ってのがあります。頭が働かなくて疑問や質問が出てこない、なんかぼんやり思うことはあるんだけどそれをうまく表現できない、とか。その自己診断のために購入してみました。筆者が書いているように、思考停止ってのは一種の生活習慣病。考える習慣をつけ、かつ歪みなく考える癖をつけることが大事だと思いました。

新・だれも書かなかった「部落」 (宝島社新書)
京都を対象とした同和行政の実態をまとめた本。同和対策事業や部落解放運動がもたらした新たな課題について詳しく書かれていて非常に興味深い内容でした。

2つ星★★
現実入門―ほんとにみんなこんなことを? (光文社文庫)
献血や合コン、はとバスツアーなど普通の人が普通に経験しているだろう出来事を経験していない筆者(42歳)が1つ1つそれらを克服していくエッセイです。最後がそうきたか、という感じ。

聞く力―心をひらく35のヒント (文春新書)
「思考停止」防止策として「聞く力」って大事だよなぁと思いタイトルだけ見て買った本。内容は興味深いんですが、結局阿川佐和子のインタビューノートなので、我々の業界ではヒアリングの時に若干役立つかなぁという感じ。汎用性がちょっと低いかも。

地方にこもる若者たち 都会と田舎の間に出現した新しい社会 (朝日新書)
「ここは退屈~」を読んで地方都市に住む若者の心情って面白いなと思い買った本。若者が地方に籠るのは都会でもない田舎でもないその中間のパラダイスが若者にフィットしているから、というお話。岡山県倉敷市をケーススタディとして分析されています。途中挟んでくる邦楽の歴史と若者の心情の関係のお話は別物で個人的にはあんまり興味なかったかも。

1つ星★
なし。

 

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