ひなびた温泉「角間温泉」と観光列車「ろくもん」で楽しむ長野の休日

ひなびた温泉「角間温泉」と観光列車「ろくもん」で楽しむ長野の休日

私たち夫婦は1ヶ月前から綿密に計画を立てて旅行に行く、というのが稀で、だいたい3日前〜前日に、「今週末空いたからどっか行こうぜ!」的なノリで出かけることが非常に多いと言えます。今回の旅もそんな感じ。木曜日の夜に晩酌しながら旅行プランを立てました。

旅行の計画

まず、今回の旅行のコンセプトの切り口は、最近二人がハマっている駅メモ! – ステーションメモリーズ!-。JRのお得な乗り放題切符「週末パス」を使いつつ、何路線か乗り潰せるルートがいいかなぁと話していました。

JR東日本の特別企画乗車券「おトクなきっぷ」をご紹介します。フリーエリアが乗り放題になるきっぷや往復割引、回数券、フリーパスなど条件を指定して検索できます。

当時駅メモでは、ちょうどこちらの「ぷよぷよ」とのコラボイベントをやっている最中でして、このイベント期間中は、駅にチェックインしまくる(いろんな駅を訪れまくる)とポイントがついて、アプリ内で使えるアイテムやガチャが手に入るため、少し遠出したいなぁという話に。

「ステーションメモリーズ!」において、株式会社セガゲームスの「ぷよぷよ」とのコラボイベントを2017年12月18日(月)より開催します。

そんな中、妻から、せっかくなので観光列車に乗ってみたいというリクエストが。以前サンライズ瀬戸に乗車した時も感じたのですが、移動が何かに派生するのではなく、移動そのものが目的になることって結構面白かったりするんですよね。それはいいかも!と思い、色々探してみたのですが、観光列車ってだいたい食事がついていたりするんで、1週間前くらいまでで予約終了しちゃうんですよね。そんな中、食事なしの代わりに座席のみであれば直前まで予約できる観光列車を発見。しかも週末パスの範囲内。これはグッド。

それが、このしなの鉄道のろくもんです。

長野の観光列車「ろくもん」。長野県の豊かな自然と美食を堪能する旅をぜひお楽しみください。

ろくもんは、しなの鉄道の長野駅〜軽井沢駅間をのんびり走る観光列車です。デザイナーはななつ星や九州新幹線の車両デザインを手がける巨匠、水戸岡鋭治先生。水戸岡先生デザインということで、木をふんだんに使った内装です。ちなみに、このろくもんも、食事付きプランがあるのですが、食事付きは残念ながら7日前締め切り。今回は、食事はつかないけどろくもんの指定席に乗れるという指定席プランというものを予約しました。こちらは前日まで予約可能です(席が空いていれば当日も予約可能とのこと)。

ろくもんだけを目的に行くのもアレなので、せっかく長野に行くなら温泉にも行こうかと。最近購入したこちらの「ひなびた温泉パラダイス」をぱらぱらと見てみました。

しなの鉄道の近くだと山ノ内町の「角間温泉」が良さそうな感じかなーと。ちょうど書籍内で紹介されている老舗「越後屋旅館」さんが楽天トラベルで紹介されていたので予約しました。

で、前日に秋葉原駅のみどりの窓口で週末パスを二人分購入して準備完了です!

中央本線(東京〜塩尻)を乗りつぶす

今回の旅は、限られた時間内でできるだけたくさんの路線を乗りつぶすことを目的としているので、目的地への速達性はあまり配慮しておりません。てことで、長野にまっすぐ向かうなんてもったいないことはせず、あえて松本経由で向かいます。まず我々は中央本線(東京〜塩尻)を乗りつぶすべく、立川から松本行きの特急スーパーあずさに乗車です(なお、東京〜立川はすでに過去に乗車済み)。

こちら、今回の相棒、週末パス。皆さんご存知、一人8,730円で週末の2日間、JR+一部の私鉄が乗り放題になるというお得な切符でございます。

乗車中は本を読むことなく、寝ることもなく、ひたすら駅メモで駅を取りまくっていたので松本にはあっという間に到着しました。

ちなみに松本は去年ゴリさんと一緒に行って以来。その時の印象は「美味しいものが多い!」「寒い!」だったかな。

先日打ち合わせで松本へ.打ち合わせ開始が10時だったのとちょうど寒波がやって来るタイミングで交通機関に若干の心配があったため,前入りしました.ちなみに私,長野...

ちょうどお昼時だったので、以前ゴリさんと一緒に行ったお蕎麦屋さん「蔵のむこう」で昼食をとることに。

まずは馬刺し盛合わせ

続いてお蕎麦。私は三段変わり蕎麦

妻は鹿団子つけ蕎麦を。

さっぱり好きなら三段変わり蕎麦、がっつり食べたい人は鹿団子がオススメですかね。相変わらず美味しいお店でした。やはり信州といえば蕎麦ですね!満足!

松本電鉄上高地線を乗りつぶす

腹ごなしが終わったら松本での乗りつぶしの旅。ここでは、松本電鉄上高地線を乗りつぶします。アルピコ交通さんが運営されているローカル鉄道です。ちなみに私鉄ですが、週末パスで乗り放題です。

上高地線の乗り場はJR松本駅構内にあります。改札はJR改札と共通です。車両はアルピコカラーですね。

こちら、イメージキャラクターを務めておられる淵東なぎささん。名前の由来は上高地線内駅の渕東駅と渚駅からだそう。ちょうどラッピング電車に乗ることができました。

松本駅から新島々駅間の14.4kmを結ぶ全14駅の短い路線です。

なぎささんの名前の由来である渕東駅(「えんどうえき」と読みます)にはこんな感じの駅名標が。

座席からふと見上げるとハート型のつり革が!

松本駅から30分少々で終点新島々駅に到着。ちなみに、道中2名ほどの駅メモラーさんが同乗されていたようで、途中駅は激しい取り合いが繰り広げられておりました(笑)。さて、新島々駅(「しんしましまえき」と読みます。変わった名前)、この時期は閑散としてますが、シーズン中は上高地方面へのターミナルとして賑わうそうですよ。今度は乗りつぶしではなく観光でも来てみたいな。

駅から道路挟んで向かい側には新島々駅の旧駅舎が。今は観光案内所として使われているようです。

篠ノ井線を乗りつぶす

上高地線に再度乗って松本まで戻ってきたら、次はJR篠ノ井線に乗り換えます。続いての目的地は長野。この篠ノ井線、首都圏に住んでいる私たちには馴染みがあまりない路線なのですが、長野と松本という長野県の二大都市を連絡する路線なだけあり、土曜日の昼下がり時間帯にも関わらず座席はほぼ満席。立っている人もちらほら。

で、この篠ノ井線のハイライトはこの姥捨(おばすて)駅でしょうね。

ここからの景色は日本三大車窓の一つらしく、長野盆地がとても綺麗に見えます。何というか、「長野って盆地なんだなー」ってのが一目でよーくわかります。やはりそれ目的で乗車する人も多いようで、車内でも日本三大車窓ですよ的なアナウンスがあり、車内からカメラでパシャパチャ撮ってる人が何人かいました(我々含めて)。あと、全国的にも珍しいスイッチバック方式を擁する駅ということでも有名だそうです。

で、姨捨駅を出たあたりから個人的にちょっとしたトラブルが。なんと駅メモのサーバーがダウン。どうも「ぷよぷよイベント」のラストスパートで、全国の駅メモラーさんたちが出かけまくっているらしく、サーバーが負荷に耐えられなくなったようです。アプリが立ち上がらないことにはチェックインができず、ポイントもたまらず、アイテムもゲットできず。中にはわざわざ新幹線に乗ってポイントゲットしようとしている方々もいらっしゃったりして、Twitterでは駅メモラーさんたちの悲鳴がこだましまくってました(私も含めて)。なお、後日運営さんから「ご迷惑かけました」ってことでガチャチケットをいただきました。ありがとうございます。

てことで、姨捨〜長野あたりのチェックインが若干不安定でしたが、その後はなんとか持ち直しました。よかった。

長野駅

てことで、若干のトラブルもありつつも、長野駅に到着です。長野駅は北陸新幹線開通に合わせて駅舎が新しくなりました。立派な大庇と列柱が特徴です。

長崎県景観賞を受賞しています。

長野電鉄長野線を乗りつぶす

続いて、長野電鉄長野線へ。今宵の宿の角間温泉はこちらの終着駅、湯田中駅の近くにあります。こちらが長野電鉄長野駅改札。

改札のそばには売店が。地域で取れたこんにゃくなどの農産物、ハンドメイドのポーチや手袋、なぜか気仙沼名物のフカヒレスープなどなど、色々売ってます。支払いは改札口だそうです。

系統は普通と特急があります。特急を利用する際は特急料金100円を支払います。安い。

全長33.2km、駅数24駅。先ほどの松本電鉄の2倍くらいの長さですね。

ちなみに、特急のんびり号というのがあるそうです。名称に矛盾を感じざるを得ませんが、案内役付きの観光列車らしく、納得。

特急スーパーモンキー。あれ、この車両、どっかで見たような・・・デジャヴ??
・・・そう。成田エクスプレスで使われていた253系電車です。

特徴的な荷物棚も健在!

ちなみに、長野電鉄はこれ以外にも、小田急のロマンスカーも特急車両として使ってます。雪をかぶったりんご畑の中を疾走するロマンスカーというのもなかなかオツなものです。

さて、我々が乗車した特急は信州中野駅が終着。乗り換えです。こちらはもともと日比谷線で使われていた車両のようですね。首都圏のいろんな車両が第二の人生を歩んでいる、それが長野電鉄

ようやく終着駅湯田中駅に到着です。しかし車内は外国人が多かったですね。ほぼ全員がスキー客でした。

湯田中駅近くでご飯とお風呂

今回、宿では食事付きプランが無かったので、湯田中駅近くでご飯を食べることに。あまり前情報なく訪れたのですが、ググってみると結構色々お店があるようでして、その中でもこちらのお店「HAKKO

」がおしゃれで美味しそうだったので行ってみることに。名前の通り、発酵食品が売りのバル的なお店のようですね。古民家を改装した店舗も素敵です。

まずはビール。軽井沢名物よなよなエールの生ビールを。

サラダ。フォトジェニックだし美味しい。

山ノ内産しいたけのグリル生ハムのせ〜醤油豆〜。しいたけが肉厚で美味しい。

肉みそブルスケッタ。発酵食品が美味しいこのお店。味噌が肉と合っていてとても美味しいです。

塩麹漬け信州産ハーブ鶏のグリル。塩麹も最高です。

いやー、雰囲気も味も超満足!湯田中に来ることがあれば、ぜひ立ち寄っていただきたいお店です。

腹ごなしを済ませ、今宵の宿に向かおうと思ったのですが、湯田中駅に隣接した立ち寄り湯を発見。

こちら、旧湯田中駅舎らしく、半分は資料館、半分は立ち寄り湯としてリノベされてます。

旅館にも温泉はあるのですが、せっかくなのでこっちにも入ってみることに。ちなみに施設の名称は楓の湯。入湯料は大人300円。駅直結でお手軽に入れます。

山ノ内町公式サイト。生活・行政情報、観光情報など

秘境:角間温泉

さて、満を辞して角間温泉へ。湯田中駅から歩いていけないこともないそうなのですが、徒歩30分くらいかかるらしく、雪が積もっている中そんな無謀なことはできないので、大人しく湯田中駅前からタクシーを利用。タクシーの運転手さんからも、「とにかく角間温泉はお湯がいい」と太鼓判をもらいつつ、10分ほどで角間温泉に到着です。

こちらが、今宵の宿、越後屋旅館さん。明治後期に作られた立派な木造三階建ての建物です。

古き良き旅館という言葉がよく似合う建物です。

女将さんにお出迎えいただき、部屋に案内されました。

お茶をいただき、落ち着いたら早速お風呂へ。お風呂は3種類。いずれも貸切風呂です。素晴らしい!

まずはこちらの大浴場から。写真だと狭く見えるかもしれませんが、結構広いです。大人4人くらいでも入れます。家族で泊まる時とかは一家仲良く全員で入れていいかもしれませんね。

こちら、書籍でも紹介されていますが、和顔のヴィーナスが鎮座しています。

桶は銭湯でおなじみのケロリン桶。いいっすね。

壁面のタイルは蝙蝠柄。レトロなデザイン。わざわざイタリアから取り寄せたのだそう。

続いてはこちらの家族風呂。お風呂の底がソファの背もたれのような形になっていてとても座りやすいです。

こちらの湯口はカエルさん。

洗面器。なんと。ここはローマ風呂だったようです。テルマエです。

確かに、円柱とか半円の窓とか、言われてみればローマっぽい設えかも?

最後の一つは檜風呂。奥の方の床が若干ふわふわしていて抜けるんじゃねぇかと心配でした。が、抜けてないので多分大丈夫なんでしょう。

ツッコミどころが満載の湯口。

お湯はつるつるとして優しいお湯でした。ちなみに今回、お宿のお部屋は満席だったそうですが、そもそもお宿のキャパが小さめなので、宿泊客が少なく風呂場の争奪戦はありませんでした。プライベート感が確保できてよかったです。

なお、洗面室にはこんなレトロなマッサージ機も。20円で動くようです。

入浴後は地ビールで乾杯。

飲み足りないので、最近飲めば酔える酒として私の中で評価が上がっているストロングゼロで締めます。

てことで、本日の営業終了。就寝。。。

角間温泉の共同湯を楽しむ

旅行二日目。角間温泉には共同湯があるので、せっかくなので入ってみることに。なお、基本的には地元の方々向けの温泉なんですが、宿泊客は自由に入れます。女将さんに「入ります」と伝えると、こちらの鍵を渡されます。

まずは旅館最寄りの大湯

基本は、地区の方向けの温泉です。

で、さっき女将さんから手渡された鍵、見た目はただの木の棒なのですが、扉の穴に差し込むとビーーー・・・と音が鳴って鍵が開きます。意外とハイテクです。

室内は脱衣棚と浴槽のみのシンプルな作りです。お湯は熱め。先客はいない模様。

注意事項などなど書いてあります。よく読みましょう。

共同湯は全部で3つ。これも全部制覇すべく続いては一番下流にある新田の湯へ。

最後に、滝の湯。結局どのお湯でも他の人とは出会わず貸切でした。

これだけはしご湯をすると体がぽっかぽか。氷点下で立派なつららができている日でしたが、しばし外で湯冷まし。

こちらがお宿の全容。立派な建物です。

そうこうしているとチェックアウトの時間に。今回は素泊まりでしたが、それでも温泉をしっかり満喫できましたし、歴史的に価値の高い建物に泊まれたのも嬉しかったです。今度は是非、食事付きで泊まってみたいですね。

ちなみに、帰りは宿の方に湯田中駅まで送っていただきました。サービス精神も優れたお宿でした。ありがとうございました。

善光寺に立ち寄り

帰りも特急スノーモンキーで。スキー客たちで全席満員でした。

この旅全体のハイライト、ろくもん乗車までには少し時間があったので、長野といえば善光寺でしょうということで、善光寺下駅で下車し、善光寺でお参りを。御朱印帳を持って行っていなかったことが悔やまれる・・・

お参りし、ずっと探していた招き猫の貯金箱を購入し、参道を長野駅方面に降りつつ、お昼ご飯場所を物色。長野といえばお焼きでしょうということで、お焼きのお店に立ち寄ります。

囲炉裏で焼きたてのお焼きを食べさせてもらえます。ちょうど焼きあがった卯の花のお焼きを購入。上品な甘さと香ばしさが最高でした。

ちなみにこちらが、長野駅から善光寺に向かう参道です。無電柱化され、よく整備されている街路です。ベンチなどのストリートファニチャーの置き方も工夫されていて好感が持てました。

しなの鉄道「ろくもん」を堪能しまくる

さて、満を辞してこの旅のハイライト、ろくもんに乗車すべく長野駅に戻ってまいりました。まずはしなの鉄道の窓口で指定席券を発行してもらいます。指定席券、でかいです(笑)。

今回は食事がついていないので、事前に駅の総菜屋さんで買い込んで乗り込みます。長野名物山賊焼と、おにぎりなどを購入。

ホームに行くとろくもんが到着してました。かっこいいです。

フォントやロゴがいちいち可愛いです。

車内。我々が乗車したのは1号車です。こちらは全席とも指定席プラン(食事なし)のお客さんが乗車します。入り口でろくもんグッズを販売してます。

席はこんな感じ。車内全体で木材がふんだんに使われています。

1号車には木のプールがあります。子供達が楽しそうに遊んでました。

停車駅はこんな感じ。主要駅では10分くらい停車しつつ、のんびり軽井沢に向かいます。

出発して少し走ると戸倉駅に到着。ここで乗務員が入れ替わります。入れ替わった方々が手を振って挨拶してくれます。

ろくもんオリジナルコーヒーを購入。

上田城が見えてきました。

上田駅では、名物駅長がお出迎え。一緒に記念撮影してもらいました。

上田駅近くのしなの鉄道本社から従業員の方が手を振ってくれます。こういうの、いいですね。温かい気持ちになります。

続いて小諸駅。以前、一人で「あの夏で待ってる」の聖地巡礼をした地です。懐かしいなぁ。あの時食べた蕎麦はうまかった・・・

小諸駅では、20分ほど停車していたので車内探検を。ろくもんは車両ごとにレイアウトが異なります。まずは2号車。カウンター席とソファ席が並ぶラウンジ風の車両です。

で、こちらが3号車。障子で区切られた和風なコンパートメント席です。

食事付きプランの人たちは2号車及び3号車になるみたいですね。今度は是非こっちに乗ってみたいですね。

乗車時間は2時間半と割とたっぷりあるはずなんですが、車両をどっぷり楽しんでいたらあっという間に終着地の軽井沢駅に到着です。ほんとあっという間。もう1往復くらいしたい。ていうかこの車両で1日くらい暮らしたい。

名残を惜しみながら、軽井沢で下車。軽井沢で少し早めのディナーを楽しんだ後は、ピューンと新幹線で帰ります。

ひなびた温泉と観光列車に魅せられた長野の週末でした。

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