水の都・三島らしい風景「源兵衛川」でせせらぎ散歩

水の都・三島らしい風景「源兵衛川」でせせらぎ散歩

富士山登頂翌日は、三島市内を散歩することにしました。

楽寿園で動物たちと触れ合う

駅前の公園「楽寿園」からスタートです。ここだけ入園料が300円だけかかります。子供は無料なのでいいですね。小学生がたくさんいました。

ここ、ちょっとした動物園があります。

ふれあいゾーンのカモ。

切り株のベッドでくつろぐカピパラさん。

仲良しなミニブタたち。

なかまに なりたそうに こちらをみている。

小浜池は渇水中

この庭園内にある小浜池は、富士山の伏流水が湧き出ており、後で紹介する源兵衛川の水源。なんですが。。

小浜池
◎いつからこのような景色なの
昭和37年4月6日に水位が0cmを観測しました。それ以前は常に満水の状態でしたが、あれから50年になりますが、渇水した状況が1年のうち大半を占めています。

◎なぜ水がないのかな
昭和30年代中頃からの高度経済成長により、私たちの周りの環境がとても変わりました。(人口増加・工場の増加・道路の舗装・河川工事・田んぼの減少・山林伐採など)さまざまな原因が重なり小浜池は現在の姿になりました。

◎いつ来れば湧水が見られるのかな
例年梅雨時から11月ごろまで池に水が湧くことがあります。また、富士山の積雪や台風・梅雨時の雨が多いと水が湧き出ることがあります。近年では、平成23年9月21日〜平成23年12月5日の間、7年ぶりに満水になりました。(150センチを越えると満水とご案内します。また、7〜8年に一度満水になると言われています。)

現地看板より

てことで、完全に渇水です。夏草が繁茂しております。

宮さんの川のカルガモたち

続いて公園を出発し、目の前の蓮沼川(宮さんの川)へ。こちら、源兵衛川ほどメジャーではないですが、こちらも景観重点整備地区に指定されており、綺麗に整備されています。

親水空間がこういう感じで整備されえます。水が透き通ってて綺麗です。

ちょうど通りかかったおじいさん(もともと江戸っ子で引退して三島に住んでる方らしい)が「そこにカルガモいるよ」って教えてくれました。その後、通りかかったおばあさんにも「カルガモいるよ」って教えてもらいました。カルガモ親子は近所の皆さんに愛されているようです。

源兵衛川でせせらぎ散歩

蓮沼川から1ブロック移動すると源兵衛川(げんべえがわ)に到着です。

源兵衛川
JR三島駅前にある名勝楽寿園の小浜池湧水を源として、三島市街地を南へ1.5km流れて温水池に注ぐ疎水です。高度経済成長期の工場の地下水汲み上げによって湧水が激減し、ゴミ捨て場と化した川を、住民参加型の事業手法によって「都市と農村を結ぶ水の道」として整備し、夏になると、川の中を歩いたり、水遊びに興じる大勢の市民を見るようになりました。住民は川の愛護会を立ち上げて清掃を行い、美しい水辺空間が保たれています。

Weblio-源兵衛川

こちら、土木学会デザイン賞2004の最優秀賞を受賞したプロジェクトです。

飛び石や橋などが配置されており、ちゃぷちゃぷ感を感じつつ「せせらぎ散歩」を楽しめます。

これ、散歩してると至る所で目にするのですが、カワバタ(川端)と呼ぶそうです。この辺りの沿岸の家はどこも川端を備えており、洗い物などをしていたようです。生活用水全てをまかなっていたのだとか。あと、暑い時期は川端の杭にフネを結びつけておき、水面に流しておいたそうです。フネには食べ物を載せ覆いをしておくことで天然の冷蔵庫として使っていたりもしていたのだとか(以上現地看板の情報より)。

もちろん川の中に入ってもOK。三島広小路駅近くのこの辺りの水辺は子ども連れの皆さんで賑わってました。せっかくなので我々も100均でサンダルを購入し川にIN。湧水なので冷たくて気持ちいいです。

昔懐かしい手扱ぎポンプ。

さらに先へ

川沿いの神社。鐘楼の柱が川の中に建っており、鐘の下はベンチになっています。珍しい建て方ですよね。

この辺になると飛び石の設えがまた変わってきますね。

階段に植木鉢のような蛸壺のようなものが埋め込まれています。

こういう埋め込まれ方も。面白いですね。

こういう感じで沿岸の家のテラスが川にせり出してるところも。いいですね。

川の中の飛び石。スリットに板をはめ込むと堰き止められるようにしているのでしょうか。

古い水道橋らしきもの。

伊豆箱根鉄道がちょうど通りかかりました。

で、電車が通り過ぎた後。この憩いのせせらぎ散歩道に突如現れる「ヘルス銀座」。。これ、なんとかならんかったんでしょうか。。

水辺のレストラン「dilettante cafe」。後でここで昼食にしようと思ったのですが、なんとこの日は貸切で入れず。残念。

近道がありました。「川におちないように気をつけてね」とのこと。

伊豆箱根鉄道の鉄橋の下をくぐります。こんなところ通れるんですね。ここで電車が通るとちょっと怖いなー。

こちらが近道。川に落ちないと通れません

この辺は木道ですね。

臨戦態勢にあるカマキリ。この後妻を襲います。

ここで川が二つに分かれます。

橋に登る階段。階段とベンチと花壇がセットになっていて面白いです。夏草にまみれてますが。

梅花藻が綺麗です

ちょっと散歩道から逸れて寄り道。梅花藻の里という梅花藻が育てられている場所に。シャワーを浴びる梅花藻。

ここでも綺麗な水がとくとくと湧き出してます。

途中のお宅でも湧水が出ている場所が。なんというか、豊かですよね。

で、散歩道に戻ったのですが、ちょっと歩いたら梅花藻の里よりも立派な梅花藻繁茂ゾーンが。写真撮ってる人が何人か居たので、有名スポットなのかもしれません。ちなみに写真撮ってる方が言ってましたが、シーズンとしては終わりかけだそうです。

この辺りはもう住宅地ゾーン。この辺りの川沿いの家は玄関前にプライベートブリッジ的なものを架けられています。

終点中郷温水池まで歩きました

遊歩道の終点は、ここ。中郷温水池。農業用のため池として造られたそうですが、遊歩道が整備され、散歩する方やランニング中の方がちらほら。落ち着いた静かな公園でした。

で、三島駅前からここまで歩いてきたんですが、だいたい3キロちょっと。ここで妻の体力が尽きてしまいましたので帰りはタクシーで(笑)。

気持ちいい空間に人が溜まっているのはなんかいい

湧水が活かされた綺麗な空間で、かつ市民に活発に使われているというのがとてもよかったですね。あと、この日は夏日でしたが、川の側は涼しく、夏の散歩にもおすすめです。

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