霧に包まれた伊豆大島で観光とキャンプ(伊豆大島旅行2日目)

霧に包まれた伊豆大島で観光とキャンプ(伊豆大島旅行2日目)

てことで前回の続きです。

さるびあ丸、伊豆大島に到着

さるびあ丸に乗って伊豆大島は岡田港に朝5時に到着した私たち。早朝ではありますが、旅館やレンタカー業者の皆さんが出迎えてくださいます。伊豆大島の朝は早いのです。

レンタカーは港の駐車場で借りられるのですが、その前に岡田港待合室にてトイレと歯磨きを済ませます。

今回は伊豆大島レンタカーさんにて車をレンタルしました。ちなみに天気が良ければ原付や自転車でも良いと思います(アップダウンが厳しい個所もあるので自転車運転したい人はそれなりに体力づくりを)。ちなみに車種ですが、レンタカーでこれ運転したの初めてかも。ダイハツハイゼットです。パワステなしなのでちょっと肩が凝ります(笑)あと、パワーウインドウもなしです。ただ、カーナビはついてます。

おともだち感のないおともだち

まずは腹ごなし。岡田港近くには早朝から開いている店がないため、食事処を探すべく元町方面に車を走らせます。霧で真っ白です!

こちら元町港。岡田港から車で10分ほどのところにあります。こっちの方がターミナルの建物が若干立派な気がします。

この日の波。写真だと伝わりにくいですが、これは接岸できないなぁというのがよーくわかる波具合でした。

元町港近くのお食事処おともだちというお店が開いてました。素敵な店名ですね。ここで朝ごはんを食べることに。助六荘という素泊まり宿もやっているみたいですね。

ふたりとも朝定食(私;納豆・妻;焼き魚)を注文。お値段も700円とまぁまぁリーズナブルで美味しかったです。例えるならばあちゃん家で食べる朝ごはんのような懐かしい味。ただ、お店の名前の割にここまで「おともだち」感のないお店は、ある意味斬新だねぇというのが我々夫婦の共通意見でした(笑)。おともだち感の無さが気になる方はぜひ行ってみては。いずれにしてもこの時間から開けてくれているお店は貴重ですし、料理は美味しいです。

伊豆大島の醍醐味は朝風呂

腹ごなしを終え他ので、こちらも早朝から開けてくださっている温泉でひとっ風呂浴びることに。こちらも元町港にほど近い御神火温泉というところに向かいます。開店時間は日によって違うみたいですが、この日は5時半から開いてました。

ジャグジー、打たせ湯、サウナなんかもあり、充実してます。さるびあ丸で到着したと思われる方がたくさん来られてました。軽食が食べられたり、ごろ寝スペースなんかもあって居心地いいところです。

入浴後は妻を待ちながら大島の学校で作成された歴史資料なんかに目を通してみたり。

あとは名物大島牛乳を飲んでみたり。ちなみに私普段牛乳はあんまり飲まないんですが、これはスッキリしていて美味しいです。大島内ではいろんなところで売られているので見つけたらぜひ買ってみましょう。

波浮港で伊豆の踊り子を感じる

さっぱりしたところで観光開始。本当は早速三原山に向かいたいところではあったのですが、この濃霧。レンタカー屋のおばさんからも「今日は危険だから山には行かない方がいい」と言われたこともあり、三原山は翌日に賭けることにし、Bプランに変更。まずは伊豆の踊り子の舞台である波浮港に向かいます。

波浮港は元町港から見ると島のほぼ裏側あたりですかね。大島は島の周りに大島一周道路という環状道路が整備されており、車で1周1時間半ほどで回れます。色々とわかりやすいですね。

てことで波浮港まではだいたい45分ほど。まずは波浮港を上から眺められる波浮港見晴台から俯瞰で見てみましょう。割とコンパクトな港町のようです。ちなみにここには都はるみさんのヒット曲「アンコ椿は恋の花」の歌碑が設置されてます。

見晴台から数分先に走らせたところに駐車場があったのでここに車を停めて街を散策。船の到着が早朝なもんで、到着時間はまだ8時過ぎ。波浮港周辺には資料館がいくつか分布しているんですが、いずれも開く時間が9時以降なので、まずは集落の外れにある灯台「龍王崎灯台鉄砲」を見に行くことに。

ちなみに灯台の近くには公衆トイレがあるんですが、女子トイレの個室にはが住み着いているようなので利用時には注意しましょう(かわいそうに、うちの妻が襲われました)。

続いて波浮港方面に。長い階段を下っていきます。

階段の途中には小さな神社が。

波浮港周辺まで降りてきました。出窓が港町らしさを醸し出している海岸通です。かつて遠洋漁業の拠点として栄えた波浮港は、離島の小さな漁村でありながら、大変な賑わいだったそうです。

波浮港の端っこあたりにある金属パイプ。備えつけのハンマーで順番に叩くと「波浮の港」という曲のメロディーが流れます。

しかしこの港、水面が結構ギリギリまできてますね。ひたひたです。ただ、波は穏やかです。

こちらが階段を降りたところにある旧港屋旅館。千鳥破風入母屋造り、木造3階建の立派な建物です。今は旅館としての役割を終え、資料館になっています。誰でも無料で見学できます。

で、建物の中。伊豆の踊り子旅芸人たちの往年の姿が人形で展示されています。こう言っちゃあれですが、不気味です。一人で見学するのはきっと怖いです。

こちら、ボタンを押すと踊り子たちが踊り始めます。人形が動きに合わせてギシギシと軋む音はなんともシュールであり、夢に出てきそうなこと請け合いです。

続いて今降りてきた階段を登り、旧甚の丸邸を見学。明治時代に作られた石造りの建物です。もともと地元の富豪の家だったそうです。壁の漆喰装飾が特徴的ですね。

こちらも建物内部は無料で見学できます。

続いて大島の写真スポットの一つ、筆島へ。このにょきっとした筆みたいな岩が筆島だそうです。今でこそこんなひょろっとしてますが、大島火山よりも歴史が古い、かつての伊豆大島の3大火山(岡田火山、行者の窟火山、筆島火山)の一つだそうですよ。

相変わらず湿気多いです。

めちゃくちゃ充実している貝の博物館

続いて波浮港の割と近くにある貝の博物館「ぱれらめーる」へ。大島町勤労福祉会館内にあります。ちなみにここ、こじんまりとしたボーリング場もあります。雨の日、大島で何したらいいかわかんない人はとりあえずここにきてボーリングしたらいいんじゃないかな!

で、まぁ建物の出で立ちからあまり期待せずに入ったのですが、この通りびっくりするほどの展示量。ちなみに2フロアあります。1つ1つしっかり見ていたらたぶん1日過ごせます。

なんか、この貝の造形、すげえ。

伊豆大島のバームクーヘン

続いて大島の風物詩、地層大切断面。バウムクーヘンに例えられますが、ホント地学の教科書とかに出てきそうな綺麗な断層ですよね。ちなみに道路建設工事中に偶然発見されたものらしく、これまたびっくり。

伊豆大島ではやっぱり鼈甲寿司でしょ

そうこうしているとお昼前に。朝ごはんが早かったもんでお腹ペコペコ。この旅で是非とも食べたかったべっこう寿司をいただくべく、元町の寿し光さんに連絡をしたところ、開いてるとのことなので訪問。

べっこう寿司以外のお寿司も楽しみたかったので、島にぎり12貫を注文。一番手前の鼈甲色に輝くお寿司がべっこう寿司です。八丈島で食べた島寿司大東島で食べた島寿司と見た目は似てますが、伊豆大島のべっこう寿司は島とうがらし入りの醤油に漬け込んであるからか気持ちピリッとしてます。爽やか。

こちらは伊豆大島名物明日葉の天ぷら。サクサクして美味しいです。ボリュームも満点。

ちなみにこの店、店の前にゴジラが飾ってあります。

椿花ガーデンの紫陽花とうさぎ

腹ごなしが済んだら続いて椿花ガーデンという施設に。

こちら、ゴーカートを運転できる施設でして、久しぶりに童心に帰って乗ろうかと思ったのですが、今の時期はゴーカートコースが紫陽花の散歩道に様変わりしており、ゴーカートは休止中とのこと。運転できなかったのは残念ですが、紫陽花を楽しむことに。

伊豆諸島で繁茂している紫陽花など、あまり見たことがない紫陽花も植わってます。

で、ここにはうさぎがいるんです。おさわりはできませんが、餌やりはOKです。人に慣れてて可愛いです。ちょうど子うさぎの季節で、施設のおじさんが「握りこぶし大」のちっちゃいうさぎがいて超可愛いよと言われてました。まぁ、おじさんが最後にうさぎを確認してから随分と時間が経ったようで、どう見ても握りこぶしではなく、「外国人男性の足の裏」くらいまで成長したかつて子うさぎだった小さめうさぎしか確認はできませんでしたが。でも可愛いですね、うさぎ。

世界でも珍しい火山専門の博物館

続いて火山博物館へ。こちら、世界にも数少ない火山専門の博物館です。三原山をはじめとする世界の火山について学ぶことができる施設です。また、島避難の時の記録も映画で残されていて、入場料プラス200円で視聴可能です。見応えあるのでこちらは見ておいて損はないです。しかし立派な建物ですよね。建物前の広場も超贅沢な感じですが、何かあった時に使えるスペースってことなんですかね?

伊豆大島でBBQとキャンプ!

てことで霧に阻まれた伊豆大島上陸初日は博物館巡りを楽しみました。で、そろそろ夕刻。キャンプ場のチェックインが17時だったので食材を買って向かうことに。まずは海産物の調達。元町港近くの海市場に向かいます。

生簀にはたくさんの貝類が。伊豆大島名物サザエを8個購入しました。

残りの食材やお酒は元町にある大きめのスーパー、ベニヤさんで調達し、一路海のふるさと村へ。集落からはちょっと離れてます。あと、一周道路から海方面に下っていくのですが、このくだり道が結構な長さ&勾配でして、レンタカー屋さんから「必ずエンジンブレーキかけてください。ブレーキパッドが焼けちゃうんで!」と注意を受けました。てことで、一周道路から4キロほど下るとふるさと村セントラルロッジに到着。チェックインしてレンタル用品を受け取ります。

こちらがテントサイト。地面が若干ゴツゴツしてますね(笑)

小学生ごろに親に連れて行ってもらったキャンプ以来のテント設営。もやい結びとか覚えてないもんでネット検索してなんとかそれっぽい感じに。

無事設営できました。

こちらレンタルしたBBQセット。BBQコンロだけでなく、食器やフライパン、鍋、まな板、包丁、トング、コップなどなど、必要なものはだいたい揃ってます。箸やライターは入ってないので注意!炭と着火剤は有料で購入可能です。

火起こしも無事できたので焼き始めます。スーパーベニヤで購入したタン塩、カルビなどなど。

メインディッシュのサザエ。太平洋のサザエは角が立派ですね。

焼き焼き。沸騰したらお醤油をたらり。

醤油は島で買った青唐辛子醤油を。辛味がピリッと爽やかです。あと、ついでに島唐辛子ソースも購入。こちらは肉につけて食べました。こちらも爽やかな辛さ。ですが、結構辛いので辛いものが苦手な方はご注意を。

こんなもん旨いに決まってるじゃーないですか。

伊豆諸島名物のくさやも購入しましたが。。。やはり私は苦手です。妻は初体験でしたが。。。やっぱり無理だった模様。好きな人は好きって言いますけどねぇ。どこが好きになるポイントなのか、正直よくわからない。。。

食後はシャワーでスッキリ。綺麗な温水シャワールームが設置されていて快適でした。宿泊者は無料で利用可能です。リンスインシャンプー、ボディソープ付き。

シャワー後はテント内で団欒です。百均で購入したLEDライトですが、結構明るく照らしてくれます。いい買い物でした。

晩酌。伊豆大島の麦焼酎、御神火をいただきます。ラベルに「独特な味香り」と書かれてますが、確かに独特。穀物感が強めな素朴な味です。美味しいです。

キャンプといえばUNOですね。UNOやるのとか高校生以来?ルールうろ覚えで初めは連敗してましたが、後半は持ち直しました。まぁ、基本二人とも弱いんですが。

今回、シュラフだけは持参しました。近くのコールマンショップで購入。安かったです。入門編としてはこのくらいで十分です。

気になる寝心地ですが、毛布をレンタルして下に敷いたのでかなり快適でした。気温も控えめな感じで問題なし。ただ、この日はかなりの暴風でして、テントが唸るわ変形するわで落ち着きませんでしたねー。妻はなかなか寝付けなかった模様。私は前日船で眠れなかったからか、この日は何度か目が覚めたものの、比較的ぐっすり。

そんな感じで対照的な夜を過ごしたわけです。

続く。

広告・サイト内関連記事

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でdicekcomをフォローしよう!