十勝1泊2日-1日目「銀の匙を求めて」

十勝1泊2日-1日目「銀の匙を求めて」

またしても、思いつきで現実逃避の旅に出動です。まぁとは言っても別に逃げたくなるような毎日を送っているわけでもないのですが、日常生活に若干のマンネリ化が進んでいるのと、これから1か月の本格的な試験勉強に突入する前にとりあえず抜けるガスは抜いておこうということで。ガスを含んだままだと私の性格上、途中で集中力散漫になって試験日直前に旅に出たりしかねないので。ということで、先週水曜日に思い立ち、先週土日で旅に出てきました。

目的地は十勝・帯広

場所は正直行ったことないところならばどこでも良かったんですが、お休みが取れるのは土日の2日間だけだったため、離島に行くのはちょっと難しいと思い断念。飛行機で往復3万円くらいで安く行けるところ、かつできるだけ自然を満喫できるところが良いなぁと思いANAの予約状況をしらみつぶしに見た結果、今回の目的地は「十勝・帯広周辺」に決定いたしました。羽田―北海道って運賃高いところはそれはもう結構べらぼうに高いんですが(例えば夏に行った稚内は特割使っても片道35,000円くらいします。まぁ私はマイル使ったけど。)、AIRDOとの共同運航便が設定されている空港だと、特割で20,000円切るくらいで設定されていてかなりリーズナブルです。羽田―帯広は片道14,000~17,000円で1日6便(往復計)、飛行時間は約2時間と広島に帰るのと対して変わらないメンタルアカウンティングで行けてしまうお得な路線です。

ということで、土曜日は4時起きで羽田へ。ANA4761(ADO運航)7:10羽田発-8:45帯広着の便で出発です。ちなみに、エアドゥには今回初搭乗。ANAと同じくらい行き届いたサービスだったと思います。
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北の地に降り立ちました

寝不足だったので熟睡していたらあっという間にとかち帯広空港に到着。先週はばたばたで時間が取れなかったので機内で行動プランを立てようと思っていたのですが、完全にノープランなまま北の地に降り立ってしまいました。
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そうですよね。ここ、北国ですよね。緯度40度超えてるんですよね。そりゃー雪、降りますよね。当日の天気予報しか見ていなかった私。晴で良かったと思っていたのですが、前日・前々日は寒波が到来したらしく、空港周辺は一面の銀世界。気温は氷点下1度。そんな中私の格好はと言うと、ダウンベスト(ジャケットではなく)・アクリルセーター(ウールではなく)・綿Yシャツ・ヒートテック、そして下はジーパン、足元はスニーカー、以上。出がけにヒートテックの装着をギリギリまで悩みましたが(私基本的に下着が嫌いなので・・)、でもこのときはマジで着てきてよかったと思いました。
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北海道の移動と言えば、レンタカー。ぼちぼち安かったので日産レンタカーにしました。軽自動車2日間で11,000円くらい。スタッフの方がかなり丁寧で好感が持てました。今回の相棒はスカイブルーの日産デイズ。
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幸福からスタート

ということで、スタート。ノープランだったのですが、とりあえず空港の近くに観光名所「幸福駅」があるということで立ち寄ってみました。

幸福駅(こうふくえき)は、日本国北海道(十勝支庁)帯広市幸福町にあった日本国有鉄道(国鉄)広尾線の駅(廃駅)である。広尾線の廃線に伴い1987年(昭和62年)2月2日に廃駅となった。駅名の縁起の良さから乗車券や入場券などで有名であり、廃止後も観光地として整備されている。

Wikipedia:幸福駅

Wikipediaによる浅い情報によると、2つ帯広寄りの愛国駅とセットで「愛国から幸福ゆき」切符が一世を風靡したらしいですが私は今回初めて知りました。観光客は誰も居なかったので適当にざっと見てそのまま離脱。
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牧場は冬以外のシーズンに行きましょう

次はまぁ十勝と言えば牧場やろ、と、付近で一番大きい牧場「八千代牧場」を目指してれっつらごー。とにかくまっすぐな道。北海道に来たなぁという感じ。大雪山方向に向かってただひたすらまっすぐ抜けていく光景。気持ちがいいですね。
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到着!・・・まぁそりゃそうなるわな。生き物らしきものが何もいない(何かしらの足跡は発見したけど)牧場をぐるっと鑑賞。まぁ、これはこれでおつなものということで。。ね。。
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エゾノーへ

八千代牧場で得た教訓「雪が積もっている牧場に行ってもあんまり楽しくない」という言葉を胸に、外れくじを引かぬよう、銀の匙の「大蝦夷農業高等学校」の舞台になった「帯広農業高等学校」に行ってみることにしました。もちろん建物内に入るわけにはいかないので、道路からこそっと見物です。まずは校舎。
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例の地図。確かに広い!
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そして豚丼と出会ったあの豚舎。
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写真撮れなかったけど、エゾリスが結構うろちょろしていました。さすがエゾノー。

エゾノー繋がりで豚丼も

聖地巡礼が終わったころ、ちょうどお昼になったので帯広駅近くでお昼ご飯にすることに。十勝と言えば、豚丼!大体どこでもうまいらしいので真っ先に目に留まった駅中の「豚丼のぶたはげ」で食してみることにしました。ちなみに、十勝地方では昔から牛は乳、豚は肉、馬は労力として扱われており、牛丼ではなく豚丼が発達したそうです(店のPOPに書かれていた情報より)。
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どんぶりからはみ出す豚肉。これで普通盛りです。特盛だともっと盛大にはみ出します。普段甘塩っぱい味って好んで選ばないんですが、これは結構いけます。くどくなくてもぐもぐいける。そしてごはんが進む。何より素材の豚が旨いです。「甘塩っぺーーーっ!」って叫びたくなる。八軒君みたいに。

十勝の中心地、帯広駅周辺

腹ごしらえが済んだので駅周辺をちょっと散策。根室線の高架橋。コンクリートの梁が迫力あります。
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帯広駅は新しいのかな。小奇麗です。
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帯広の地域公共交通を支えるのはバス。バスターミナルには結構人が居ました。ちなみに帯広の十勝バスは現社長がイニシアチブをとって地域住民へのバス利用の営業活動がうまくいった好事例として有名です。
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旧国鉄士幌線アーチ橋梁群

市内散策を終え、次なる目的地を探すべく駅の観光案内所でパンフレットを漁りまくりました。帯広市の北のほうにある上士幌町糠平湖周辺で旧国鉄士幌線アーチ橋梁群という土木遺産が残っているということを知り、行ってみることにしました。なお、特に有名なのはこの「タウシュベツ川橋梁」。残念ながら糠平湖の水かさが増える今の時期は水没してしまうので見れませんが、まぁ他にも歴史的な橋梁が沢山あるらしいのでいいかなと。ついでにそこまでのアクセス道はシーニックバイウエイ(十勝平野・山麓ルート)の指定を受けているのでドライブ自体も楽しめるわけです。

上士幌町に向かう道はまっすぐないい道。いい道なんですが、いい道すぎてハンドル操作がほぼ必要ないのですっごく眠たくなります。途中道の駅に何度か立ち寄り、コーヒーなどを摂取。

橋梁の資料は鉄道資料館にあるのでまずはここに立ち寄りましょうとパンフレットに書かれてたので立ち寄ったのですが・・・なんと、11月~3月は休業とのこと。やっぱり事前の情報収集は重要です・・・ね・・・
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てことで、パンフレットにはそれ以上の情報が掲載されていないためiPhoneでそれっぽいページを探し、サバイバルすることに。まずは「第三音更川橋梁」・・・ですが、駐車スペースに車を止めて目に飛び込んできたのはこの光景。
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そして橋梁に向かう道。
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なお、雪は20センチくらい積もっております。路肩から50メートルほど進んで、これは下手すると遭難すると思い断念。熊も怖いし・・・命大事に。

気を取り直して北上し、「第四音更川橋梁」へ。 ここは道路から見えます。付近に駐車スペースがないけど・・・
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続いて糠平湖沿岸の「三の沢橋梁」。ここは近くに駐車場があります。橋の上を通行することもできます。40メートルくらいの大きな橋です。保存状態も良好。
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最後に「第五音更川橋梁」。近くに駐車場はあるんですが、数百メートル離れているのと、道路から橋まで数十メートル山道を歩かないとたどり着けない場所にあります。ちなみにこんな時期にこの橋を見に来ようと思った物好きはどうやらこの日は私だけだったらしく、山道は見事に深雪がもっそりと40センチほど積もっておりました。。意地で歩きました。。
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最終目的地は三国峠

ということで、橋巡り終了。ついでなのでここから20キロほど北上して眺めがいいといわれている三国峠まで行くことに。しかしこのあたりからどんどん雪深く・・・路面にも雪が積もり始めます。そしてこの時点で15時前。日の短い冬の北海道。16時になるともう真っ暗なので自然を見て楽しむ系の観光はできなくなります。そしてこのあたりの観光地ってそろいもそろって全て自然を見て楽しむ系。三国峠をこの日最後の立ち寄りスポットにすることにしました。
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15時過ぎに三国峠に到着。残念ながら一番景色がいい場所が工事車両に占有されており写真撮れず・・・なんかこの旅はこういうところがことごとくついてませんでした。それでもやはり、自然の雄大さを感じる風景を楽しめました。こんな感じで。

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今宵の宿へ・・・しかし・・・

帰りも同じ道。つまり眠くなる道。しかも今度は真っ暗なので休憩大目に。途中道の駅で御土産とか買いました。
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この八千代牧場(この日午前中に行ったあたり一面銀世界な牧場)のスモークビーフ、これ超おいしいです。あと、今や全国区の十勝ワイン「トカップ」。あと地味に好きなのがいろはす「ハスカップ味」。これは癖になる。

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星が取れるかなーと思ってカメラ上に向けて撮ってみた。映りはイマイチですが、星はきれいでした。
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この日のお宿は音更町の天然温泉ホテル鳳乃舞音更

素泊まり4,500円。朝・夕とも食事を予約しなくても当日レストランで現金支払えば食事ができます。部屋は結構広いです。バスなしですが地下に大浴場あり。国内唯一のモール温泉です。肌がすべすべに。

レストランで食事するかなーと思っていたのですが、宿に到着してとりあえず風呂に入るかーと湯船につかって数分。ん?なにこれこのなんか嫌な感じの悪寒、そして関節痛。フロントで体温計を借りて計ってみたところ、37度8分。そりゃ、40センチの雪が降り積もる山の中をセーターの上にダウンジャケットというシティな格好でうろうろしてたらそりゃ風邪もひきますわね。

ということで、近くの薬局で風邪薬と葛根湯を購入、コンビニで白がゆを買い、20時にはお布団に突入しました。こんな北の地で風邪ひいて月曜日の仕事に穴をあけたら上司に何と言われるか・・・思いが通じたのか、翌日には熱はすっかり下がりました。

そして、二日目。この日も快晴の十勝。次回に続く。

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